「美味しいコーヒーを淹れるには、やっぱり水にもこだわるべき?」
「水道水と浄水器の水で、コーヒーの味って変わるの?」
自宅でコーヒーを楽しむようになると、どうしても気になってくるのが「水」の存在です。
手軽に美味しい水が飲めると評判のポット型浄水器「ブリタ(BRITA)」。
これを使えば、毎日のコーヒーが劇的に美味しくなるのではないか……と期待している方も多いはず。
結論から言うと、ブリタの水を使ったからといって、「コーヒーの味が魔法のように劇的に美味しくなる」わけではありません。
「え、じゃあ買う意味ないじゃん」と思った方、少し待ってください。
実は私、劇的な味の変化がないにもかかわらず、このブリタの浄水器をもう3年以上も愛用しています。
本記事では、コーヒーインストラクターの筆者が、実際にブリタで浄水した水と水道水でコーヒーを淹れ、飲み比べました。
さらに、味の違い以上の「私が3年もブリタを手放せない理由」や、体に悪い?不衛生などと言われているデメリットとその克服方法まで徹底解説します。
※本記事はアフィリエイトプログラム(Amazonアソシエイト含む)を使用しています。
【この記事の執筆・監修者】

全日本コーヒー商工組合連合会
コーヒーインストラクター2級
日本安全食料料理協会 コーヒーソムリエ
koyo(こーよー)
運営者情報はこちら・お問い合わせはこちら
![]()
筆者プロフィール・活動を見る▼
インスタントからスペシャルティコーヒーまで様々なコーヒーのレビュー記事を発信。コーヒー器具(特にHARIO)の解説を中心に、初心者から愛好家まで役立つ「コーヒー情報」を発信しています。SNSでもハンドドリップや食レポなど、定期的に投稿しています!
目次
ブリタ(BRITA)とは、ポット型浄水器の有名ブランド

ブリタ(BRITA)は、ドイツに本社を置く、浄水器の世界的トップブランドです。
日本でも「ポット型浄水器といえばブリタ」と言われるほど人気を博しています。
最大の特徴は、その手軽さです。
水道の蛇口に大掛かりな機器を取り付ける必要はなく、専用のカートリッジをセットしたポットに水道水を注ぐだけで、不純物やカルキ臭を取り除いたまろやかで美味しい水を作ることができます。
飲用水としてはもちろん、料理や、私たちのようなコーヒー愛好家の間でも「手軽に水質を安定させられるアイテム」として人気があります。
サイズやデザインのラインナップも豊富で、一人暮らしの小さな冷蔵庫に収まるものから、ファミリー向けの大容量タイプまで、ライフスタイルに合わせて選べるのも魅力です。
私が持っている本体と交換用カートリッジ

私が持っているブリタの浄水器は「スタイル」というモデルです。
ろ過水容量が1.26Lと、大きすぎず小さすぎず、冷蔵庫にも収まるちょうどいいサイズ感で気に入っています。
(本体サイズ:幅241mm×奥行105mm×高さ274mm全容量2.4 リットル、ろ過水容量1.26 リットル)


LEDランプで、カートリッジ交換時期も自動でお知らせしてくれるので便利です。
ちなみに、現在はこの「スタイル」の後継機種である「スタイル エッセンシャル」というモデルがあります。
こちらは「スタイル」の形状を継承しつつ、フタを開ける取っ手や注ぎ口が改良されているので、今から購入される方はこの「スタイル エッセンシャル」の方がいいかと思います。

そして、私が購入しているカートリッジが「マクストラプロ ピュアパフォーマンス 6個入り」です。
ほぼ消耗品のようなものなので、3個などの少量で買うよりはまとめ買いの方がお得です。
私はLEDランプのお知らせ交換時期も多少は気にはしますが、基本的に月始めにカートリッジ交換するという自分ルールを定めているので、これで6か月分(半年)です。
各種ECサイトによっても、セットの個数や価格は結構変わるので、リンク先から自分に合う量のセットを探してみてください。
ただし、あまりに安いものは純正品でないものも売られているため、購入の際はお気を付けください。


コーヒーの味の違いは分かる?水道水とブリタの水を飲み比べ
では、実際にブリタで浄水した水と、普通の水道水で、味がどのように変わるか飲み比べ検証します。
今回は、水のままで飲んだ場合と、コーヒーにした場合の2パターンで比較しました。
まずは水だけの味を比較

確かにブリタと水道水で味が異なることは分かりますが、どちらがまずい、どちらが美味しい、のような優劣はないように思います。
ほぼ好みの問題で、言われなければ気付かないレベルだというのが正直なところです。
違いは分かるが、優劣を付けれるほどの明確な差はない、という結論にさせてもらいます。
コーヒーにしてみての味の比較

コーヒーにしてみた場合も、水と同様に劇的な大きな味の違いは感じませんでした。
むしろ水の場合はなんとか違いを区別することができましたが、コーヒーにすることでその違いが、もう誤差レベルになったように感じます。
目隠しして飲んだら完全にわからないと思います。
このように、ブリタの水は私が実際に飲んだ限りでは、普通の水道水と大きな味の差はないことが分かりました。
味に大きな優劣はないのに、私が3年以上使い続ける理由
では、ブリタで味が大して美味しくなったわけではないのに、なぜ私は3年以上も使い続けているのか。
それは、私がブリタに求めているのが「味」ではないからです。
気軽に安心を買える

まず大前提として、日本の水道水はそのまま飲んでも問題ありません。
環境省が定める水道法の厳しい水質基準をクリアしており、世界でもトップレベルの安全性を誇ります。
(参考:環境省 水道水質基準について)
加えて、日本の水は平均硬度50〜60mg/Lの「軟水」です。
全日本コーヒー協会の「おいしいコーヒーを 淹れるための基本原則」においても、軟水が推奨されており、蛇口から出る水だけでもすでに、最低限美味しいコーヒーが淹れられる環境が整っているのが日本のすごいところです。
ただ私は、賃貸に住んでいますが、自分のマンションは築年数も30年近くで、貯水タンクやそこに至るまでの配管、水道の出る蛇口付近の内壁がどうなってるかが分かりません。
仮に健康被害がないことが保証されていたとしても、どのような管を伝ってこの水が蛇口から出ているか分からない以上、私はあまり生の水道水を飲みたいと思わないのです。
これは正直な話、気持ちの問題でもあります。
この衛生観念は、人それぞれだと思うので、自分が納得できる方法で安心を手に入れられれば、別にブリタが正解というわけでもないと思います。
ただ自分には、ちょうどこのブリタの使いやすさとコスパが、「手軽に安心を買える」という考えに、ピッタリはまったということです。
重たい買い物もごみ捨てもなくなって、コスパも最強
私はブリタを使うまでは、水を飲む時やコーヒーを入れる時は、2リットルのミネラルウォーターを買って使っていました。
ブリタに変えてからは、もうこの2リットル重たいミネラルウォーターを買うことがなくなったので、スーパーの買い物時に重たい水を持たなくなったことは、かなり大きなメリットです。
それに加えて、ペットボトルのごみ捨て回数も劇的に減っています。
また、コスパの良さは言うまでもありません。
ブリタ公式の試算によると、年間のペットボトルの水代89060円に対して、ブリタに変えると14088円と、7万円以上もお得になると言われています。(以下※参考)
このような公式試算は、多少大きく見積もった想定で書いてる可能性もありますが、それでも今後、一生ペットボトル生活をする場合と比べると、その差は圧倒的と言えます。
もうブリタを使い始めた私は、あの生活に戻ることはできません。
(※)年間約74,000円おトク:2人家族で1人が1日あたりペットボトルを1本(2L)、1年間で365本×2名(1460L)の水を利用した場合。【ブリタのカートリッジ】カートリッジの1Lあたりのコスト:約9.65円×1460L=14,088円【ペットボトル】2Lペットボトルの価格:122円×2本×365日=89,060円 小売物価統計調査(動向編)より(東京都区部小売価格、2024年1月〜2024年12月平均価格)・上記はすべて税抜価格を前提に算出しました (2026年1月時点)
公式引用:参考ページ
1か月に1回の手入れで使えている、洗い物も4点だけ

※これはあくまで私の使用環境での話のため、利用環境や衛生観念は人によって違うため、あくまでも参考程度に聞いてください。
ブリタのこの浄水器は、どれくらいの頻度で洗えばいいのか?
これは実は、公式では週1~2回程度洗いましょうと、説明があるのですが、私はなんと1か月に1回しか洗っていません。
つまり、カートリッジの交換がおよそ1か月(4週間)に一度のため、カートリッジ交換と合わせて洗浄しています。
私の中では、公式の「週1~2回程度洗いましょう」という言葉の裏には、本体の中の結露の問題があると思っています。
(※あくまで私の憶測です)
私は1か月という期間の中で、この結露をとても簡単な方法でこまめに除去しているため、常に新しい水が循環する状態を保てているので、1か月に1回の洗浄で十分だと、自分の中での衛生基準を立てています。
結露の除去方法は、後で詳しく解説します。
これにより、1か月に1回の洗浄、しかもパーツは4点というお手軽なお手入れで済んでいるため、3年以上も無理なく続けられている実績があります。
3年愛用して感じたブリタの気になる点とそのデメリットの克服方法
ブリタを3年も愛用していると、どうしても気になる点は存在します。
ここでは、購入前に知っておきたい気になる点と、そのデメリットをどのように克服して、3年も愛用しているのかを解説します。
濾過時間が少しかかる → 工夫次第で気にならない

ブリタ(BRITA)は、上部に入れた水が、チョロチョロとゆっくり濾過される仕様のため、すぐに飲みたい!と思った瞬間に使えません。
実際に検証しましたが、500mlの水を入れた場合で、水が落ちきるのにおよそ1分30秒かかります。
なので、即効性で見た時には、蛇口に取り付けるタイプの浄水器の方がいいかもしれません。
ただ、私はこのデメリットをこの3年愛用してきた中で、完全に克服しています。
それは「使ったあとは、必ず補給して冷蔵庫保管」。これだけです。
冷蔵庫にしまう前に、必ず補給するという動作を癖づけることで、「使いたい時に使えない」を克服できます。
あたり前の話すぎて、取り立てて言うほどでもないのかもしれないですが、ここを気を付けるだけで不便さは全く感じなくなりました。
もちろん私の場合は、朝、晩と毎日数回使うので、この水はそこまで長期保管になっていないので、まったく問題ありません。
結露が発生する → こまめに取り除く方法がある

ブリタ(BRITA)は、上の濾過する部分と、下の濾過水を受ける部分の2層構造になっています。
ただ、この2層構造によって温度差が発生することで、どうしても結露が発生しやすくなっています。
この結露の水滴を長期に放置するとカビなどの原因になるため、あまり衛生的によくありません。
ただ私は、この結露を簡単な方法でこまめに除去しています。
それは、定期的に本体を振って濾過水と共に内壁にまとわりついた結露を流してしまう方法です。
シンクの上など、中の濾過水が多少こぼれてもいい場所で、濾過水を含んだままの本体を強めにぐるぐると横に円を描くように回転させます。
(下記画像参照)
すると遠心力で内部の結露を、濾過水がすべて拾い上げて流してくれます。
すべての結露が流せたら、中の濾過水ごと、すべて一旦捨ててしまいます。
この結露のリセットを、私は2~3日に1回程度行っているため、結露の古い水が放置される状況を排除し、常に内部をクリーンに保っています。
慣れてくると10秒くらいで終わる動作なので、これが面倒とも思いません。
前述しましたが、この結露のリセットにより、私の衛生観念と衛生環境においては、1か月に1回の本体洗浄だけで問題なく使用できています。
(※あくまで私の場合です、他の衛生環境によってはどうなるか保証はできません)

結論:ブリタは劇的な味の変化はないが、毎日のコーヒーの安心感を底上げしてくれる

今回の検証の通り、ブリタの水に変えたからといって、コーヒーの味が魔法のように劇的に美味しくなるわけではありませんでした。
しかし、私のようにマンションの貯水槽や古い配管に不安がある方にとって、「確実にクリーンな水」で毎日コーヒーを淹れられる安心感は、何物にも代えがたいメリットです。
重いペットボトルの水を買う手間や、ゴミ捨てのストレスからも解放され、常に冷蔵庫に冷たい水が常備されている生活は、3年経った今でも手放せません。
結論として、ブリタの浄水器は「コーヒーの味を劇的に変えたい人」にはおすすめしませんが、以下のような方には自信を持っておすすめできます。
- 毎日のコーヒーを淹れる「水」の基準を手軽に底上げしたい人
- マンションやアパートの水道水に、漠然とした不安がある人
- ペットボトルの購入やゴミ捨てを面倒に感じている人
私が3年間愛用しているのは、冷蔵庫のドアポケットにも収めやすく、かつそこそこ容量もある「スタイル」というモデルです。
これから始める方は、サイズはそのままで使い勝手がよくなった改良版の「スタイルエッセンシャル」がおすすめです。