HARIO V60ドリッパー 20周年おめでとう!歴史、大会、最新イベントまとめました!

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HARIO V60ドリッパー 20周年おめでとう!歴史、大会、最新イベントまとめました!

2025年10月、HARIOの名作「V60ドリッパー」がついに20周年を迎えます!

人生初めてのドリッパーが「V60」の人や、名前はよく聞くから興味本位で買ってみた人など、人の数だけ「V60」の思い出があると思います。

このブログ「ハリオ大好き!」としましても、この特別な瞬間を「おめでとう!」の気持ちで盛り上げたいと思っています!

そこで今回は、V60誕生の背景や進化の歴史、20周年を記念した大会や新製品・キャンペーンまで、盛りだくさんの内容でお届けします。

あらためて、V60の魅力を一緒に振り返ってみませんか?

※本記事はアフィリエイトプログラム(Amazonアソシエイト含む)を使用しています。 
※商品画像は HARIO 株式会社様より使用許諾を得ています。

HARIOの「V60ドリッパー」は20周年を迎えます!

HARIOの「V60ドリッパー」は20周年

2025年10月、HARIOの「V60」は、生誕20周年を迎えることになりました。

ここでは、「V60」が生まれた背景とハリオの歴史、そしてなぜここまで「V60」が世界的に愛されるドリッパーになったのか、その魅力を紹介していきます。

V60が生まれた背景とHARIOの歴史

1921年、東京・神田須田町に柴田弘製作所として理化学用硝子器具の製造・販売を開始。
1948年、ガラス製品の強みを生かし初のサイフォン「コーヒーサイフォン50型(HIROMUブランド)」が誕生。
1980年、手軽なネルドリップのような味を目指した「珈琲狂時代」が誕生。

HARIO(ハリオ)は、1921年に柴田弘製作所として理化学用硝子器具の製造・販売を始めたことが始まりです。

今の「HARIO(ハリオ)」という言葉が名付けられたのは1964年で、耐熱ガラスの食器販売部門を独立させるにあたって「ガラス=玻璃」から「ガラスの王=玻璃王=ハリオ」となりました。

おもしろいのが、ネルドリップから着想を得た「y=x2」という放物線が、ろ過に適した形であることから「珈琲狂時代」ができ、そして「V60」と発展したことです。

これは元々、理化学製品を取り扱っていた、実にハリオらしいエピソードと言えます。

以下に、フラスコやビーカーの製造販売から「V60」に至るまでの背景と歴史を簡単にまとめました。

V60が生まれた背景とHARIOの歴史

  • 1921年、東京・神田須田町に柴田弘製作所として理化学用硝子器具の製造・販売を開始。
  • 1948年、ガラス製品の強みを生かし初のサイフォン「コーヒーサイフォン50型(HIROMUブランド)」が誕生。
  • 1964年、耐熱ガラス食器販売部門を独立させ、「ハリオ株式会社」(旧・ハリオ商事株式会社)が誕生。
  • 1980年、ネルドリップのような味を目指し「y=x2」の数式からヒントを得た「珈琲狂時代」が誕生。
  • 2005年、「珈琲狂時代」から25年。さらなる手軽さを求め「V60透過ドリッパー」が誕生。
  • 2025年、SCAJで「V60」を冠した大会、V60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」の開催決定。

V60の特徴(世界で愛される理由)

V60の特徴、60度の円すい、スパイラルリブ、大きな穴

V60の正式名称は「V60透過ドリッパー」です。

V60は、円すい形の透過式のドリッパーで、コーヒー業界の定番アイテムとしての地位を確立することになりました。

家庭用ドリッパーからプロの大会やお店での提供器具としても、広く愛されることになったのには、3つの構造に要因があります。

  • 60度の円すい
  • 大きな一つ穴
  • スパイラルリブ

これらの構造が何を意味するか、それは抽出速度が速くなるということです。

素人目からするとそれだと味が薄くなるんじゃないの?と疑問が残ります。

ただハンドドリップは、やかんで一気にじゃぶじゃぶとお湯を注ぐものではありません(一部それを良しとするコンセプトのものもありますが)

V60は、お湯の抜けがいいのですが、蒸らしや何回かに分けて時間を決めて注ぐことで、抽出する人によって味をコントロールできることが、もっとも魅力的な部分です。

そして、それこそが世界中で高く評価されている要因でもあります。

V60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」がSCAJ2025で開催決定!

V60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」

HARIOのV60は、世界大会である「World Brewers Cup」でプロが使用したことで、グローバルな人気を博した背景もありますが、なんとその「V60」の名前を冠した大会が開かれることになりました。

その名も、V60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」

「角六十」と書いて「ぶいろくじゅう」と読むところが、日本生まれの製品であることを強調していてとても誇らしく思います。

大会はSCAJ2025という、世界のコーヒー業界の新製品などが一堂に集まる、いわばコーヒーの祭典とも言える場での開催が予定されています十

ここでは、そのV60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」について、分かりやすくまとめました!

V60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」の概要

V60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」

【開催日時】

・日本大会 9/24(水)→ 25名から世界大会の一人を選出
・世界大会 9/26(金)→ 12地域の代表が出場

世界12地域は以下
(オーストラリア、ブラジル、中国、日本、インドネシア、サウジアラビア、マレーシア、韓国、台湾、カナダ、イギリス、タイ)

【開催場所】

東京ビックサイト SCAJ2025 HARIOブース

【応募期間】

7月1日(火)10:00~7月25日(金)17:00

日本大会(予選)の詳細はコチラ!
ワールド大会(決勝)の詳細はコチラ!

大会の使用可能器具

V60 Brewers Cup2025 「角六十抽出祭」で、使用できるコーヒー器具をまとめました。

競技者は、ここからドリッパーを一つ選んで望むことになります。

このようにコーヒー器具を限定した大会は斬新で、とても面白いコンセプトだと思います。

注目ポイントは、「V60ペーパーフィルター‧メテオ」が使用可能なことと、スイッチとMUGENの改造がOKということです。

「V60ペーパーフィルター‧メテオ」は、2025年発売の新ペーパーフィルターで、注目度が高いアイテムです。

また巷で流行ってる「MUGENスイッチ」という改造での仕様もOKなのは、競技者としても選択の幅が広がったポイントと言えます。

MUGENスイッチ
いわゆるMUGENスイッチ

大会の使用可能器具一覧

【ドリッパー】
V60透過ドリッパークリア01/02
V60透過ドリッパーセラミック01/02
V60耐熱ガラス透過ドリッパー01/02
V60メタルドリッパーブラック02
浸漬式ドリッパースイッチ02(ガラス製)
1回抽出ドリッパー MUGEN(樹脂製)
V60ドリッパー SUIREN
スイッチとMUGENを組み合わせて使⽤することも可能。

*選択したドリッパーに加えてDrip Assistも使⽤可能。

【サーバー】
V60 バリスタサーバー600

【ペーパー】
V60⽤ペーパーフィルター01/02ホワイト
V60ペーパーフィルター‧メテオ01/02(7⽉発売の新商品!

【スケール】
コーヒースケールポラリス ブラック

【ケトル】
エレクトリックケトルライラ ブラック

【ハンドグラインダー】
コーヒーグラインダー‧PRO

V60 Brewers Cup2025「角六十抽出祭」で使用可能な注目のV60関連アイテム

「V60」と一言にいっても、そのシリーズの派生製品はさまざまあり、またどれも魅力的なものが多いです。

ここでは、V60 Brewers Cup2025「角六十抽出祭」で、使用可能なユニークなV60関連商品を紹介していきます。

「浸漬式ドリッパースイッチ」はV60+浸漬式の名作ドリッパー!

浸漬式ドリッパースイッチ」は、V60に浸漬式機能を掛け合わせたドリッパーです。

上部のドリッパーを浸漬式として使用して、スイッチ一つで抽出を開始できる機能が備わっています。

これにより、部分的に浸漬と透過を掛け合わせた複雑なレシピを組むことが可能となり、世界大会でも常連の名作ドリッパーとなりました。

日本では、ワールドブリュワーズカップ優勝経験を持つ粕谷哲さんが「ハイブリッドメソッド」という抽出方法を提唱したことで、ますます有名なドリッパーとなっています。

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「1回抽出ドリッパー MUGEN」は蒸らし無しの1投抽出で誰でも同じ味を再現!

「1回抽出ドリッパー MUGEN」は、V60の形状でありながら、スパイラルリブがなく、抽出速度をあえて遅くしたドリッパーです。

そして、蒸らし無しで一回でお湯を注ぎ切ることが、基本の使い方になっています。

これにより、ハンドドリップが苦手な人でも、同じ味を再現できるようになっています。

コーヒーの抽出は毎回同じ味が出せた上で、そこから初めて自分好みにアレンジすることが大切なため、この味の再現性の高さはとても評価できる点です。

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「V60ドリッパー SUIREN」は見た目だけじゃない!味もしっかりの新世代のV60

「V60ドリッパー SUIREN」は、睡蓮の花をモチーフにしたリブのカラーを自由に付け替えてアレンジできるドリッパーです。

別売りで各種カラーを買い足すことができます。

その独特な見た目と、スカスカの機構から、イロモノ扱いされそうなドリッパーですが、まったくそんなことはありません。

これは愛用している私の感想ですが、「V60ドリッパー SUIREN」は通常の「V60」よりも、しっかりと味が出せる正統派ドリッパーの一つだと思っています。

世界に一つだけの自分のカラーに変えて、それでいてしっかりと味が出せる、こちらも名作ドリッパーの一つと言えるでしょう。

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「コーヒースケールポラリス」は抽出比率を自動計測!計算いらずのスケール

「コーヒースケールポラリス」は、抽出比率を自動計算してくれるスケールです。

ハリオのスケールと言えば、長らく「V60ドリップスケール」が時間が測れるスケールとして、多くのコーヒーファンに愛されてきました。

「コーヒースケールポラリス」は、その時間計測機能はそのままに、近年注目されるブリューレシオ(抽出比率)を自動計算してくれる機能が追加されました。

つまり、あらかじめ決めた比率で、粉を基準に1としたときに、お湯を何g注げばいいのかが一発で分かるのです。

これにより今まで自力で計算していた手間が省けました。

また初心者には比率にこだわるという新たなコーヒー道の入口を提示することにも成功した、意欲的なスケールです。

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「エレクトリックケトルライラ」は業界最軽量でハンドドリップも楽ちん!

「エレクトリックケトルライラ」は、業界最軽量の530gでハンドドリップがしやすいコンパクトな電気ケトルです。

手に負荷を掛けないことに徹底的にデザインが施されていて、持ち手も完全な円ではなく緩やかな曲線になっていたりします。

また台座もコンパクトで場所を選ばず、温度調整、ストップウォッチ、タイマーなど基本的に必要な機能もしっかり搭載した新しい電気ケトルのスタンダードといえるでしょう。

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HARIO ハリオ V60 20周年のキャンペーンまとめ

ここでは、V60の20周年にちなんで開催されたキャンペーン情報を紹介します。

V60の20周年記念キャンペーンは、公式Instagramで告知されてることが多いので、気になる人はこの機会にフォローしておくといいと思います!

すでに終わったキャンペーンもありますが、新しいイベントがあればここに追加していきますので、チェックしてみてください!

V60 20周年記念 オリジナルトートバッグ発売

V60 20周年記念を記念したオリジナルトートバッグが、販売されました。

ONIBUSのGUATEMALAとV60が当たるキャンペーン

InstagramでのV60とONIBUSのコーヒー豆が当たるキャンペーン。

応募期間は終了しています。

V60の20周年記念フォトコンテスト

Instagramで写真を投稿して、錫製V60ドリッパーが当たるキャンペーン。

応募期間は終了しています。

V60ドリッパー20周年を迎えて、私の感想

ハリオのV60は、直感的に60度のドリッパーということが名前で分かる、ある意味誕生した瞬間からグローバル展開を狙ったようなコンセプトのドリッパーだと思います。

そしてその狙い通り、V60は世界中で愛される名作ドリッパーとなりました。

いまではV60からヒントを得た、スイッチ、MUGEN、SUIRENのような新たな可能性を模索した、いわば「V60」の子供たちが、また世界の第一線で活躍しています。

そして、SCAJ2025で「V60」の世界大会が開かれることは大変光栄なことで、これは20年時を経て「V60」が名実ともに華々しいキャリアを飾ってきたからこそだと思います。

みなさんも、この機会にV60で世界中の人と、おいしいコーヒーの共有をしませんか?

V60シリーズの素材別の商品紹介などは以下の記事を参考に!↓↓↓↓

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