【実機レビュー】ハリオ ドリップアシストの使い方と対応ドリッパーの見極め方!味の違いも徹底検証

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【実機レビュー】ハリオ ドリップアシストの使い方と対応ドリッパーを解説!100均比較もしたリアルな口コミ

2026年4月13日

「ハンドドリップで淹れたいけれど、細口の専用ケトルがない…」
「やかんや普通のポットでお湯を注ぐと、味が安定しない…」

そんな悩みを解決してくれるのが、ハリオ(HARIO)の「V60 ドリップアシスト」です。

ドリッパーの上に乗せるだけで、細口ケトルがなくても誰でも均一なスピードでお湯を注げるようになるアイテムです。

ただ「自分の手持ちのドリッパーが対応しているの?」と疑問に思う方も多いはず。

そこで今回は、公式では「02サイズ対応」としか書かれていない対応機種について、他社のドリッパーも実際にはめてみて、どれが使えるのかを独自調査しました。

また、どんなドリッパーなら対応しているかが誰でも見極められる基準も判明したので、合わせて紹介します。

使い方から、味の比較、気になった点まで、忖度なしで徹底解説するので、購入前の参考にしてください!

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【この記事の執筆・監修者】

全日本コーヒー商工組合連合会
コーヒーインストラクター2級
日本安全食料料理協会 コーヒーソムリエ
koyo(こーよー) 

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ハリオ V60 ドリップアシストを使うメリット

ドリップアシストを使うメリット

まずは、そもそもドリップアシストって何?必要なの?

という疑問を抱く方も多いと思うので、ドリップアシストを使うメリットをおさらいしておきます。

ドリップアシストの最大のメリットは、細口のケトルがなくてもハンドドリップができることです。

特に、コーヒーを初めたばかりの初心者や、家に細口のケトルをどうしても用意できないという人は、このドリップアシストで安定した抽出ができるようになります。

例えば、やかんの様な太い注ぎ口のものでハンドドリップをすると、ドバっと大量のお湯が出てきて粉が暴れて抽出ムラができやすく、また注がれる湯量も多くなりがちで、どうしても薄く抽出されてしまいます。

このドリップアシストなら、その抽出ムラとお湯の量を一定にコントロールしてくれるため、安定した抽出が可能になります。

ちなみに、このオペレーションを均一できるという観点から、プロの現場でも使われることがあります。

実際に2025年のWorld Brewers CupではBayu Prawiroさんがハリオのスイッチと組み合わせて使っておられます。
→(参考動画はこちら

ここでは、最初の蒸らしやスイッチの浸漬式でお湯を溜める時に使われています。

ハリオ V60 ドリップアシストの仕組み

ドリップアシストは、公式の商品写真を見ただけでは、平面的でその構造が分かりにくいです。

ここでは実物を使って、まずドリップアシストがどういう仕組みになっているのかを解説します。

内側と外側でエリアが分かれている

ドリップアシストの内側と外側のの構造を実機解説

ドリップアシストは、内側と外側でエリアが分離しています。

このエリアを隔てる壁は、1.5cm~2cmくらいの高さで、しっかりと区分されています。

つまり、抽出を均一化することができる器具ではありますが、このどちらのエリアにお湯を注ぐかで、抽出をある程度コントロールすることもできるようになっています。

内はストレート、外は点滴

ドリップアシストの内側と外側の穴の特徴の違いを実機解説

ではその、内側と外側のエリアの違いを解説します。

まず内側は穴が3つで、外側は穴が10個になっています。

そしてこれらの穴は、それぞれお湯の流れ方が違います。

内側の3つの穴は、まっすぐストレートに流れて、流れる湯量も多いです。

一方で、外側の10つの穴は、点滴のようにポタポタと流れて、流れる湯量はゆっくりとしています。

ハリオ ドリップアシストの使い方

ここでは公式の使い方を参考に、私が実際に使ってみて分かった知見も交えて、使い方の手順を紹介します。

抽出時の動画も載せておくので、参考にしてください。

ドリップアシストの使い方の手順

  1. 普段通り、ドリッパーにペーパーとコーヒー粉をセット。
  2. 対応ドリッパーの上に本体をセットする。
    (ドリッパーによってはズレが生じるので、真ん中と平行を保てる位置にする)
  3. まずは内側のエリアにコーヒーの粉の2倍の重さのお湯を入れる。
    (例:粉15gなら30gのお湯)
  4. 30秒間蒸らす。
  5. その後、外側のエリアにお湯を注ぎ、内側に溢れるギリギリで止める
  6. お湯が落ちきったくらいで、また同じようにギリギリまで注ぐ
  7. これを規定量まで繰り返す。

ちなみにこれは、内側を蒸らし用、外側を抽出用として使い分けた方法です。

なぜこうしたかというと、内側は穴が大きくお湯の流れが速すぎるためです。

お湯の出し過ぎで薄くならないように、なるべくお湯の流れが遅い、外側の点滴ドリップでじわじわ抽出するという考え方です。

もちろんこれは、私が考える一例ですので、内側の抽出を途中で取り入れて、違うアプローチをしてみてもいいと思います。

ドリップアシストに対応しているドリッパー

ドリップアシストに対応しているドリッパーの基準の解説

ドリップアシストに対応しているドリッパーは、公式の説明では、ハリオのV60「02サイズ」に対応しているとされています。

ただいろいろ使ってみると、NEOの01サイズがぎりぎり使えたり、他社のドリッパーでもぴったりはまるものがあったりと、結構対応ドリッパーは、はめてみないと分からないというのがホンネです。

そこで、このドリップアシストには4つのツメがあって、このツメがドリッパーの内径にはまれば、特殊な形状でなければほぼ対応できることが分かりました。

結論としては、このツメの幅が約9.5cmあるので、ドリッパーの内径が約9.6cm以上であれば、このツメがハマるため使えることが分かりました。
(※特殊な形状の場合など例外がある可能性もあります)

それを踏まえて、私の手持ちのドリッパーで対応しているかどうか試してみました。

なお、他メーカーのサイズ表記はバラバラで統一性がなく分かりにくいため、ここではドリッパーの上部の内径の長さでまとめています。

ご自身のドリッパーの内径を定規で測ってみて、この表と比べて参考にしてください。

ドリッパードリッパーの内径対応の可否
ハリオ V60 02約10.8cmほぼピッタリ。使える。
ハリオ スイッチ 200mL約10.8cmほぼピッタリ。使える。
ハリオ V60 01約9.1cm使えない。
ハリオ ペガサス 02約10.4cmほぼピッタリ。使えるが台形。
ハリオ アルファドリッパー トライタン約9.8cm少しツメが浮くが、リブの溝にピッタリはまるため、使える。
ハリオ MUGEN約11.2cm本体まるごとスッポリはまる。平行に調整すれば使える。
ハリオ NEO 01約10.0cmツメが浮くがギリギリ乗る。平行に調整すれば使える。
ハリオ NEO 02約11.0cm本体ごとスッポリはまる。平行に調整すれば使える
ハリオ SUIREN約12.0cm本体まるごとスッポリはまる。平行に調整すれば使える。
ハリオ Flow ドリッパー約8.9cm使えない。ツメではなく、ツメの内側がすっぽりはまるが平行が取れない。
コーノ式ドリッパー約9.0cm使えない。
キーコーヒー クリスタルドリッパー約10.6cmほぼピッタリ。使える。
ORIGAMI約11.1cm
凸部分で計測
遊びがあるが、真ん中に調整すれば使える
メリタ アロマフィルター約11.2cm本体まるごとスッポリはまる。使えるが台形。
カリタ ウェーブドリッパー約7.6cm使えない。
三洋産業 DEEP27約6.5cm使えない。

※注意!
私が持っているドリッパーは1人用サイズが多いので、対応していないと表記したドリッパーでも、一つ上の大きいサイズがあれば、対応している可能性があります。そのため、名称だけで判断せずにドリッパーの内径が約9.6cm以上、という基準で判断してください。

ちなみにV60の01サイズは、内径が小さいので対応しておらず、どうがんばっても以下のように傾いてしまいます。

対応していないドリッパーの実例

対応ドリッパーの注意点

ドリッパーの内径が9.6cm以上ならほぼ使えることが分かりましたが、これは「ツメがはまる」という意味の物理的な対応の可否の話です。

外穴の10個の穴の外径は、約4.5cmです。

つまり、抽出中に4.5㎝の円状にお湯の点滴が落ちることが、問題ないとされるドリッパーである必要があります。

例えば台形ドリッパーに対して、円状にお湯を注ぐことがいいと思わない人もいると思います。

ここは個人の判断で良し悪しを決めてください。

何度も言いますが、「4.5㎝の直系の円状にお湯の点滴が落ちる」ことを想定できるドリッパーである必要があります。

ハンドドリップとドリップアシストで味を比較してみた

実際にハンドドリップとドリップアシストで、味がどれくらい変わるかを比較検証しました。

今回の検証では、ハンドドリップは細口ケトルで自分が美味しいと思う淹れ方、ドリップアシストでは計量カップでお湯をアバウトに淹れて、比較を行います。

以下にレシピをまとめます。

ハンドドリップのレシピ

  • 細口ケトルでお湯93℃ 230g
  • 使用する豆はブルーボトルのベラドノヴァン17g
  1. 30gのお湯で30秒蒸らし
  2. その後、70→110→150→190→230gの順にお湯を5回に分けて注ぐ

ドリップアシストのレシピ

  • 計量カップでお湯93℃ 230g
  • 使用する豆はブルーボトルのベラドノヴァン17g
  1. 30gのお湯で30秒蒸らし
  2. その後、外側のエリアだけを狙ってお湯がなくなれば継ぎ足しを繰り返す

このレシピで飲み比べた結果が、以下の通りです。

【味の違い】

ハンドドリップ
酸味と甘み、コクなどしっかり出て、豆が持つフルーティーな風味も感じ取れた。

ドリップアシスト
酸味や甘みなどの味の傾向はほぼ同じだが、全体的に味の輪郭がぼやけた。

やはり、丁寧にハンドドリップした味と比べると劣ってしまいます。これは仕方がないことです。

このドリップアシストは、初心者でも誰でも安定抽出ができることを謳った商品なので、目的はハンドドリップ以上に美味しいことではありません。

味の輪郭がぼやけたと評しましたが、これは比較の話です。

別にドリップアシスト単体で考えた時には、問題なく旨味は引きだせていると感じました。

初心者や細口ケトルがない方で、最低限それなりの味を確保したいと考えた時には、十分美味しい味だと感じました。

ドリップアシストの気になった点

ドリップアシストを使ってみて、気になった点を紹介します。

購入前の参考になるように、忖度なしで解説します。

対応サイズが限定される

やはり対応サイズが限定されることは、大きなデメリットだと感じました。

今回、記事の執筆にあたって、ドリッパーの内径が9.6cm以上であれば、だいたいのドリッパーが使えることが分かり、ハリオ以外のメーカーでも使えるドリッパーがいくつかあることが判明しました。

ただ、ハリオの方でも基本が「02」対応とあるように、「01」が対応していない点や、他社の小さいサイズでも対応していない点があるのが、使う人を限定しているように感じます。

お湯のスピードの速さ

ドリップアシストを実際に使って気になったのは、思った以上にお湯の流れが速いことです。

やかんでドバーっと入れても安定抽出ができるというのは確かにそうなんですが、その基本の安定抽出のスピードが少し速いかなと感じました。

そのため何も考えずにドバーっと注ぐと、速くお湯が落ちるので、どうしてもドリッパー側の抽出よりも多くお湯が投下され、結果的に薄い抽出になってしまう傾向があります。

そのため、規定量まで永遠に継ぎ足すのではなく、「お湯がなくなったのを確認してからお湯を足す」くらいの気持ちで間隔を開けて、お湯を注いだ方が濃い抽出ができて美味しくなると感じました。

これは使うドリッパーそれぞれの抽出スピードとも関係しているので、一概には言えません。

ただ、抽出スピードが速いと言われるハリオのNEOでそのように感じたので、おそらく多くのドリッパーで抽出スピードより注がれるお湯が速いなと感じると思います。

ただこれは、投下する間隔を工夫すればいいだけの話なので、克服できるデメリットです。

100均のシャワードリップとの比較

100均のシャワードリッパーの特徴・ハリオとの違い

実は100均でシャワードリップという、ドリップアシストと似たような商品が販売されています。

取り扱いは100均ですが、小久保工業所というメーカーの商品です。

ハリオのものと100均との違いを、比較しておきます。

100均(シャワードリップ)ハリオ ドリップアシスト
対応ドリッパー直径が7cm~12cmのドリッパーに対応
(商品説明に記載されている)
内径が約9.6cm以上に対応
穴の数6個内側に3個
外側に10個
エリア区分あり
抽出速度遅め速め
お湯残り多め少なめ
抽出精度穴が小さくしぼられているため
自重が軽くなるとお湯が出てこない穴がある
最後まで均一に出やすい

結論としては、100均のものは対応しているドリッパーが多いメリットはありますが、穴がかなり小さく絞られているため、お湯が少なくなってくると、お湯が出てこない穴が発生して抽出精度がやや落ちます。

またお湯残りも多く、お湯が全部落ちきらないことを想定して投下量をやや微調整する必要があります。
(※ハリオの方も若干、お湯残りはありますが、もっと少ないです。)

一方、ハリオのドリップアシストは対応ドリッパーは限定されるものの、抽出の均一精度が高い特徴があります。

まとめ:ドリップアシストは「器具を選ぶ」が、使い方次第では最適なサポートツールになる

ハリオのV60 ドリップアシストについて、使い方から味の検証、対応ドリッパーまでを解説しました。

結論として、ドリップアシストは以下のような方にはおすすめできるアイテムです。

  • 細口ケトルを持っていない(または買う予定がない)方
  • お湯のコントロールが苦手で、毎回コーヒーの味がブレてしまう初心者の方
  • 内径9.6cm以上のドリッパー(ハリオ V60 02サイズなど)をお持ちの方

確かに、熟練のハンドドリップと比べると味の輪郭が少しぼやける傾向はありますが、やかんなどでドバッと淹れてしまう「失敗」を確実になくし、「常に安定して美味しいコーヒー」を淹れられるメリットは大きいです。

また、本文でも触れましたが、世界大会(World Brewers Cup)の競技者が「ハリオ スイッチ」と組み合わせて使用するなど、プロの現場でも「注ぎ方の均一化」を目的として採用される実力を持っています。

細口ケトルを買うよりもコスパは良いので、対応ドリッパーをお持ちの方は検討してみてはいかがでしょうか。

当ブログでは、ハリオ製品のレビューを中心に、コーヒーに関する様々な役立つ情報を発信しています。

ハリオのおすすめドリッパーの紹介などもしているので、よかったらご参考に!

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