突然ですが、みなさんは家でコーヒーを飲むとき、どんな素材のカップを使っていますか?
ガラス、ステンレス、セラミック、陶器、いろいろあると思います。
今回は検証ということで、「カップが変わると味の感じ方も変わるのか?」という疑問に、コーヒーインストラクターの筆者が、実際に検証を兼ねて体験レポートします!
特にステンレス系のタンブラーや水筒で「金属臭がする」と言われることが一般的に多く、「本当にそうなのか?」という自分の疑問を晴らすべく、この検証を行います。
こういったことは、座学でどうこう語るものではなく、自分の味覚がどう感じたか。
この経験そのものが、大切だと思っています。
気になる方は、お付き合いいただければと思います。
【この記事の執筆・監修者】

全日本コーヒー商工組合連合会
コーヒーインストラクター2級
日本安全食料料理協会 コーヒーソムリエ
koyo(こーよー)
運営者情報はこちら・お問い合わせはこちら
![]()
筆者プロフィール・活動を見る▼
インスタントからスペシャルティコーヒーまで様々なコーヒーのレビュー記事を発信。コーヒー器具(特にHARIO)の解説を中心に、初心者から愛好家まで役立つ「コーヒー情報」を発信しています。SNSでもハンドドリップや食レポなど、定期的に投稿しています!
目次
今回の飲み比べ検証の条件


今回の検証に使ったカップは、ガラス、ステンレス、セラミックコーティング、陶器の4種類です。
そして、これら4種に対して、同じ暖かいコーヒーを入れて、味わいが変わるのか検証します。
検証に使ったコーヒーは、ブルーボトルコーヒーのベラドノヴァンという銘柄のブレンド豆です。
甘さ、酸味、苦みなど、いろんな風味が適度に感じ取れるバランスのいい味わいのため、これを使うことにしました。
材質ごとの味わいのレポート

では、4種類のカップの材質別に感じたことをまとめていきます。
この検証では、まったく同じコーヒーを飲む関係上、飲む順番に従って相対的に評価していきます。
「ガラス→ステンレス→セラミック→陶器」の順で、前のものと比べてどうか?を意識してレポートしていきます。
ガラス


まずは、ガラスです。
初めに飲むこのカップが基準となって、他と比べてどうか?というような流れで比較していきます。
まず、ガラスそのものの味わいとしては、酸味、甘み、苦み、香りなど、このコーヒー豆が持つ魅力をいろいろ感じ取ることができました。
可もなく不可もなく、素直に味が出ているといった印象です。
ステンレス


続いて、ステンレス。
こちらは、先ほどまで感じた、酸味、甘み、苦みといった味の輪郭が少しぼやけたように感じます。
輪郭がぼやけたことで、香りも感じ取りにくくなりました。
また金属が直接、唇や舌に触れることによる、「金属っぽさ」は確かに少し感じます。
この金属っぽさは、人によって感じる度合いも変わると思います。
私はどちらかというと鈍感な方で、若干「金属っぽいかな」という程度です。
でも、前述した味の輪郭のぼやけに関しては、はっきりと分かりました。
セラミック(コーティング)


続いてセラミック。
これは、ステンレスタンブラーの内面をセラミックでコーティングしたもので、金属っぽさが抑えられるとして近年人気が出ている、いわゆるセラミックタンブラー。
味の方ですが、確かに先ほどのステンレスタンブラーのような、金属っぽさもなければ、味の輪郭がぼやけるような感じもありません。
最初に飲んだガラスのカップと限りなく近い味わいを感じることができました。
この段階で、ガラスとセラミックで何度も交互に飲み比べましたが、ほぼ同じといっていいくらい、2つの味わいに差は感じられませんでした。
陶器


最後に陶器です。
こちらは、これまでの3つとは違った味わいになりました。
言語化するのが難しいのですが、角が取れてまろやかになったというのが、自分の中でしっくりくる表現です。
これはステンレスの輪郭がぼやける、とは違い、ポジティブな味わいは維持したまま、雑味だけがなくなったような感覚です。
後、不思議と液体が「とろん」とした、とろみを若干感じることもできます。
これは角が取れたことで、相対的にそう感じているのであって、実際に液体の粘度が増したわけではありませんが、口の中での味の保有感が高まっているように感じました。
カップが違うだけで、このような差が出るのは正直驚きました。
【番外編】アイスコーヒーでは、大きな差は感じられなかった

今回、追加検証として、アイスコーヒーでも飲み比べをしたのですが、これが意外なことにホットコーヒーの時に比べて、カップによる味の感じ方に4つとも大きな差を感じませんでした。
強いて言えば、若干ステンレスだけ口元に金属を当てる関係で、やや金属感みたいなものはあるのですが、ほぼ誤差レベルです。
しっかり冷やしたことによって、人間の味覚が鈍り、違いを感じにくくなるのではないかと思いました。
結論:できればステンレス以外の方がいい、ただ毎日使うものなので機能性やデザインも大切
今回の検証を通して、「カップの材質でコーヒーの味は変わる」ということが分かりました。
特にホットコーヒーにおいては、材質による風味の変化が顕著です。
検証結果をまとめると、以下の通りです。
- ガラス・セラミック
→ コーヒーに含まれる様々な味わいが、ダイレクトに素直に感じられる。 - ステンレス
→ 味の全体の輪郭がぼやける、それによって風味も感じにくい。金属っぽさもある。 - 陶器
→ 味の角が取れてまろやかになる。(輪郭がぼやけるとは別で、ポジティブ要素は維持したままというイメージ)
※アイスコーヒーでは、これらの差はあまり感じにくくなった。
また、金属臭に関しては正直、「人による」というのが大きいと思います。
あまり気にならない人であれば、自分の好きなデザイン優先で、結露を防げて保温もできるステンレスタンブラーを選ぶのはアリです。
逆に「金属」に敏感だという人は、ガラスや陶器、セラミックコーティングされたタンブラーを選ぶ方が、毎日のコーヒー体験はよりよくなると思います。
【検証結果に基づくおすすめのタンブラー選び】
今回の検証で、「味」と「保温保冷」を両立したい場合、セラミックタンブラーがおすすめだと感じました。
「金属臭は絶対に嫌だ、でも保温・保冷はしたい」という方は、以下のセラミック製のタンブラーのおすすめ記事をチェックしてください。
また、金属感を全く感じないという人は、「デザイン性」なども含めて総合的に選べる以下の記事が参考になると思います。

