無印良品「産地を味わうコーヒー」8種 シングルオリジン飲み比べレビュー

飲んでみたガチレビュー

無印良品「産地を味わうコーヒー」8種 シングルオリジン飲み比べレビュー

無印良品から新たに登場した注目のシングルオリジンシリーズ「産地を味わうコーヒー」。

ブレンド主軸だった無印良品が、特定の産地にこだわったドリップバッグ全8種を2026年9月23日より全国展開します。

「8種類もあるとどれを選べばいいかわからない」
「カフェインレスは通常版と何が違うの?」
「本当に産地の違いが楽しめるの?」

と、気になっている方も多いと思います。

そこで本記事では、コーヒーインストラクター2級・コーヒーソムリエの筆者が、シングルオリジン全8種類を同一レシピで徹底比較しました。

実際に飲んでみて、この「産地を味わうコーヒー」が、産地ごとの特徴がしっかり感じ取れる本格的なシリーズであることが分かりました。

また、カフェインレス版も単なるカフェインを抜き取っただけの加工ではなく、産地や焙煎度を変えるといった無印のこだわりが詰まっていることも分かりました。

各銘柄の酸味・苦み・コクの数値評価から、おすすめの選び方までわかりやすく解説するので、ぜひ購入前の参考にしてみてください。

【この記事の執筆・監修者】

全日本コーヒー商工組合連合会
コーヒーインストラクター2級
日本安全食料料理協会 コーヒーソムリエ
koyo(こーよー) 

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無印良品「産地を味わうコーヒー」とは?

「産地を味わうコーヒー」とは、無印良品から発売されたシングルオリジンのドリップバッグのレギュラーコーヒーです。

無印良品と言えば、今まで「ライトテイスト」「ミディアムテイスト」「ダークテイスト」「カフェインレス」という4種のブレンドを軸に、レギュラーコーヒーを展開していました。

それがこの「産地を味わうコーヒー」では、ブレンドではない特定の地域に特化したシングルオリジンとして登場します。

今のところドリップバッグ限定での展開ですが、もし、このシリーズが人気を博したら豆での販売などに各上げされる可能性もあるので、無印のコーヒーアイテムとしては大注目の新シリーズとなっています。

2026年9月23日より、全国の無印良品の店舗およびネットストアで発売です。
※これは限定店舗で先行販売されたものですが、商品内容は同じです。

「産地を味わうコーヒー」は全8種で、内3種がカフェインレスとなっています。

産地を味わうコーヒー全8種ラインナップ

ドリップバッグで、一包10gで190円(税込)、カフェインレス版は220円(税込)。

  • ブルンジ(ギテガ)
  • ウガンダ(ルウェンゾリ)
  • グアテマラ(ウエウエテナンゴ)
  • インドネシア(スマトラ島リントン)
  • エチオピア(イルガチェフェ)
  • カフェインレス ブルンジ(キルンド)
  • カフェインレス グアテマラ(ウエウエテナンゴ)
  • カフェインレス エチオピア(グジ)

※()内は栽培地域名

このラインナップを見て、一つ気付いたことがあります。

それは、カフェインレス版は同じ豆を、ただカフェインレス仕様にしただけではないということです。

エチオピアなら「イルガチェフェ」と「グジ」、ブルンジなら「ギテガ」と「キルンド」といったように、通常版とカフェインレス版で地域が異なっています。

グアテマラに関してはどちらも「ウエウエテナンゴ」で同じ地域ですが、それでも、パッケージを見ると味の特徴の表記は異なっています。

そのため、8種の内3種はダブりでしょ?と思うかもしれませんが、それは大きな間違いで、カフェインレス版もしっかり味を突き詰めてこだわっていることが分かります。

無印良品のこのシリーズに対する熱意・本気度が伺えます。

無印のシングルオリジンは今まで「限定店舗のみ」だった

ちなみに、無印良品がシングルオリジンのコーヒーを出すのは、実は初めてではありません。

実は全国に2店舗だけある銀座と大阪の「MUJI COFFEE」では、前から通常の4種のブレンドシリーズとは別に、店舗限定ブレンドやシングルオリジンコーヒーが販売されています。

上の画像は、私が大阪グランフロント「MUJI COFFEE」を訪れた時の様子です。

右のラインナップを見て分かる通り、今回の「産地を味わうコーヒー」と一部被っている地域はありますが、コロンビアやホンジュラス、タンザニア、ブラジルなど違う地域も多いです。

そのため「産地を味わうコーヒー」の8種は、この「MUJI COFFEE」のシングルオリジンの企画とは違うものと、考えてよさそうです。
(※もしかしたら、被ってるエチオピアとグアテマラを流用してるかもしれませんが、公式発表などからその真意は読み取れません。)

無印良品「産地を味わうコーヒー」8種 飲み比べレビュー

「産地を味わうコーヒー」8種を実際に飲み比べしている様子
実際に飲み比べした時の様子

今回の飲み比べの抽出レシピをまとめておきます。

今回の飲み比べの抽出条件

90度のお湯で抽出
初めに20gのお湯で30秒蒸らし
その後、60g→100g→130g→160gの順に注ぎ、落とし切り

酸味、甘み、苦み、コクの4要素を5段階で評価

今回のレビューにおいて「お茶」という表現を複数回使いますが、この「お茶」とは、緑茶ではなく麦茶やほうじ茶のような香ばしさのあるものだと思って下さい。また、それをネガティブな要素としては論じていません。魅力の一つとして例えています。

「お茶っぽい=マイナス要素」と捉える人も中にはいるので、あらかじめ私の中の言葉の表現の前提を示しておきます。

まずは、今回の8種を実際に飲み比べた結果を表にまとめました。

銘柄名酸味甘み苦みコクフレーバー / 特徴
ウガンダ★★★★☆★★★☆☆★★★☆☆★★☆☆☆ベリー、リンゴ、香ばしいお茶感
インドネシア★☆☆☆☆★★★☆☆★★★★☆★★★★☆アーシー、ナッツ、8種で最も深いコク
ブルンジ★★★☆☆★★☆☆☆★★☆☆☆★★☆☆☆シトラス、お茶、明るい酸のバランス型
カフェインレス ブルンジ★★★★☆★★☆☆☆★★☆☆☆★☆☆☆☆シトラス、通常版より明るい酸味
エチオピア★★★★★★★★☆☆★☆☆☆☆★★☆☆☆シトラス、フローラル、王道の浅煎り感
カフェインレス エチオピア★★★★★★★★☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆シトラス、リンゴなど複雑で豊かな風味
グアテマラ★★☆☆☆★★★☆☆★★★☆☆★★★☆☆お茶、紅茶、深煎りで最もバランスが良い
カフェインレス グアテマラ★★★☆☆★★★☆☆★★☆☆☆★★☆☆☆オレンジ、お茶、デカフェ内で最もコクあり

ここからは、個別に詳細なレビューを紹介します。

ウガンダの味わい

酸味★★★★☆
甘み★★★☆☆
苦み★★★☆☆
コク・ボディ★★☆☆☆
フレーバーベリー、リンゴ、お茶
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

ウガンダ西部ルウェンゾリ地域のコーヒーです。

リンゴのようなすっきりさとベリー系の上品な酸味が印象的でした。

また、少しお茶っぽい渋みもありますが、これは決して嫌な感じではなく、コクとして感じるプラスの渋みです。

スーパーで売ってるシングルオリジンでも「ウガンダ」のコーヒーはあまり見かけないので、このアフリカ特有のベリー感を味わうにはとてもいいのではないかと思いました。

インドネシアの味わい

酸味★☆☆☆☆☆
甘み★★★☆☆☆
苦み★★★★☆☆
コク・ボディ★★★★☆☆
フレーバーアーシー、ナッツ
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

インドネシア西部のスマトラ島リントン地域のコーヒーです。

今回飲み比べた8種の中では、もっとも苦みやコクをしっかり感じることができました。

粉の見た目でも、一番焙煎度合いが高かいように感じます。

酸味はほぼありませんが、代わりに甘さがしっかり出ているので、焙煎度は高いですがコクの旨味を感じる飲みやすい味わいになってます。

おそらくスマトラ式の精製と思われる、アーシーでナッツのような香ばしさを感じられます。

ブルンジの味わい

酸味★★★☆☆☆
甘み★★☆☆☆☆
苦み★★☆☆☆☆
コク・ボディ★★☆☆☆☆
フレーバーシトラス、お茶
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

ブルンジ中北部ギテガ県地域のコーヒーです。

ブルンジは、この8種の中にあるウガンダとも近いアフリカ東部の国です。

酸味、甘み、苦み、適度なコクなどを感じるバランスタイプの味わいでした。

シトラス系の酸味に、少しお茶のようなニュアンスが感じられました。

明るい酸とお茶感が共存した特徴的な味わいでした。

カフェインレス ブルンジの味わい

酸味★★★★☆
甘み★★☆☆☆
苦み★★☆☆☆
コク・ボディ★☆☆☆☆
フレーバーシトラス
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

ブルンジのカフェインレス版ですが、地域が中北部キルンド地域にコーヒーとなっています。

カフェインレスになったことで、酸味が明るくなりシトラス感が増したように感じられました。

地域が通常版と異なるのですが、それほどその地域差による特色のようなものは感じませんでした。

この適度な酸味が、酸っぱすぎずにちょうどいいと感じる人も多そうかなと、思いました。

エチオピアの味わい

酸味★★★★★
甘み★★★☆☆
苦み★☆☆☆☆
コク・ボディ★★☆☆☆
フレーバーシトラス、フローラル
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

エチオピア南部のイルガチェフェ地域のコーヒーです。

イルガチェフェという地域は、コーヒー専門店で豆を買う人にとってはエチオピアと言えばここ!のようなメジャーなイメージが強いです。

今回の8種の中でももっとも酸味を強く感じました。

粉を見ただけでも、他より浅煎りなことがよく分かりました。

シトラス系の明るい酸味から、鼻に抜ける紅茶のようなフローラルな風味、まさに典型的なエチオピアを感じまいた。

エチオピア入門用として、コーヒー初心者の方が手軽に魅力を味わえるのではないかと思います。

カフェインレス エチオピアの味わい

酸味★★★★★
甘み★★★☆☆
苦み★☆☆☆☆
コク・ボディ★☆☆☆☆
フレーバーシトラス、リンゴ、フローラル
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

エチオピアのカフェインレス版で、こちらはグジ地域のコーヒーです。

通常版と同様、酸味が強く感じられる味わいになっています。

こちらの方がシトラス系の中にリンゴっぽい風味なども感じられて、舌の上で転がすと様々な風味に感じ取れるフレーバーの多様さがあるように思います。

典型的なエチオピアらしさは通常版、ちょっと変化球を楽しむならカフェインレス版と言ったところでしょうか。

グアテマラの味わい

酸味★★☆☆☆
甘み★★★☆☆
苦み★★★☆☆
コク・ボディ★★★☆☆
フレーバーお茶、紅茶
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

グアテマラの北部ウエウエテナンゴのコーヒーです。

8種の中では、酸味、甘み、苦み、コクなど一番バランスの取れた味わいになっているように感じました。

シングルオリジンですが、いい意味でブレンドコーヒーのような安心感があります。

私の知識と経験では、この地域だともっと分かりやすくフルーティーな酸味があるのかと思いましたが、結構落ち着いた紅茶のようなフレーバーになっていました。

これはパッケージにも「深煎り」と記載があったので、おそらく焙煎度による特徴が強く出ていると思います。

カフェインレス グアテマラの味わい

酸味★★★☆☆
甘み★★★☆☆
苦み★★☆☆☆
コク・ボディ★★☆☆☆
フレーバーオレンジ、お茶
※筆者が実際に飲んで感じた主観です。

グアテマラのカフェインレス版でこちらもウエウエテナンゴのコーヒーです。

地域は同じで、こちらもバランスタイプの味わいですが、こちらは少しだけオレンジのようなジューシーさを感じました。

一つ上の通常版のコーヒー粉の色と写真を見比べてみてください。

焙煎度がこちらの方が若干浅いことが分かると思います。

この焙煎度による、酸の輪郭の明瞭さに差が出ているのだと思います。

また、カフェインレスは全8種中3種ですが、これがカフェインレスの中だけで比較すると、もっともコクを感じました。

まとめ:8種飲み比べて分かったおすすめの選び方

今回、無印良品「産地を味わうコーヒー」全8種を飲み比べてみて、感じたことをまとめます。

「シングルオリジンと言われても何を買えばいいか分からない」という人がいれば、私のこの知見を参考にしてもらえればと思います。

  • とにかく特徴的な酸味を感じたい
     → エチオピア、カフェインレスエチオピア
  • 深煎りのしっかりしたコクを味わいたい
     → インドネシア
  • カフェインレス版か通常版で悩んでる
     → 酸味を強めに感じたいならカフェインレス、逆に酸味抑えめでコク重視なら通常版

この3点を抑えてもらえれば、味選びで失敗しにくいと思います。

今回のシングルオリジンは、ウガンダやブルンジといったスーパーで売られているシングルオリジンでもあまり見かけない地域も多いです。

特にコーヒー初心者さんが、これから地域別の味の特徴を知っていくにはこの「産地を味わうコーヒー」はピッタリだと思います。

例えば、このドリップバッグで、「エチオピアってこんなに華やかなんだ」と初めて気づいて、そこからコーヒー専門店のより高品質なエチオピアを買うという消費行動につながっていけば、コーヒー趣味がもっと豊かになっていくと思いました。


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