クレバードリッパー・SサイズLサイズ・スイッチとの違いをレビュー

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クレバードリッパーのレビュー!S・Lサイズどっち?スイッチとの違いを解説

2026年1月8日

浸漬式ドリッパーの定番として、長年支持され続けている「クレバードリッパー」。

見た目はシンプルですが、「誰が淹れても味が安定する」「細口ケトルがいらない」といった特徴から、初心者だけでなく喫茶店やコーヒー好きにも選ばれてきた名作器具です。

この記事では、
「SサイズとLサイズ、どっちを選べばいいの?」
「ハリオのスイッチと何が違うの?」

といった疑問を解消していきます。

コーヒーインストラクター2級の私が、輸入販売元から聞いた情報や、プロ考案のレシピなども交えて、購入前に参考になる情報をたくさん盛り込んだので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。

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クレバードリッパーは浸漬式ドリッパーの元祖

クレバードリッパーは、2009年に台湾の「E.K.Int’l」というメーカーから販売された浸漬式ドリッパーです。

正式名称は「Clever Coffee Dripper」で、「Clever」とは日本語で「賢い、頭がいい」という意味があります。

浸漬式と言えば、フレンチプレスやサイフォンなども浸漬式になります。

このクレバードリッパーは、浸漬式の仕組みをドリッパー形状に落とし込んだコーヒー器具として唯一無二の存在でした。

後発で、ハリオの「浸漬式ドリッパースイッチ」や、メリタの「流速コーヒーフィルター」などが発売されましたが、「浸漬式ドリッパー」というジャンルにおいては、クレバードリッパーが元祖にあたるものだと思われます。

クレバードリッパーは、発売から15年以上経った今でも、根強いファンが多く、喫茶店でも採用されることのある名作ドリッパーとして知られています。

クレバードリッパーの仕組み

クレバードリッパーの浸漬式の仕組みは、ドリッパーの底の弁です。

リング状のシリコンパッキンに対して、ボール状のシリコンの栓が上からフタのように抑えられることで、お湯を溜めることができます。

お湯を開放する時は、カップにクレバードリッパー置くと、底の台座が持ち上がると同時に中のボール状のシリコンの栓も同時に持ち上がり、お湯が抜けます。

平たい面に置いている時は、底の台座が持ち上がらないように、4つの小さな足で自立するようになっています。

これにより、カップに置いた瞬間に自動で抽出が開始されるという、アナログな機構ながら非常にオートマチックな性能を実現しています。

これがクレバードリッパーが「頭がいい」と名付けられた理由の一つだと思います。

クレバードリッパーのメリット

クレバードリッパーのメリットを紹介します。

少し玄人好みのコーヒー器具のように思われがちですが、実は初心者にこそ向いているメリットがたくさんあります。

メリット①誰が淹れても味が安定する

クレバードリッパーは、浸漬式ドリッパーです。

浸漬式というのは、コーヒー粉を一定時間お湯に浸した後、コーヒー粉を濾す抽出方法です。

この浸漬式は、通常のハンドドリップの透過式(ハリオV60、カリタ台形ドリッパーなど)と比べて、抽出のムラが少ない特徴があります。

なぜなら、お湯にコーヒー粉を浸すのは、初心者だろうがプロだろうが、その工程に大きな差がないからです。

コーヒー粉全体を均一に決められた時間浸すだけで、誰が淹れても同じような味ができる、これが喫茶店用の抽出器具として選ばれる理由にもなっています。

メリット②細口のケトルが必要ない

クレバードリッパーは、ハンドドリップでよく見られる細口のケトルは必要ありません。

なぜなら、コーヒー粉を全体に浸すことに、お湯の注ぎ口の細さは関係ないからです。

極論、ドリッパーからこぼれなければ、やかんのような大きな口のケトルでも問題なく抽出できます。

特に初心者さんは、「ハンドドリップしたいけど細口のケトルは高いからちょっと・・・」という人も多いです。

クレバードリッパーは、初心者さんにこそ始めやすいコーヒー器具とも言えます。

メリット③浸漬時間を変えるだけで気軽に味をコントロールできる

クレバードリッパーは浸漬式ドリッパーのため、浸漬する時間を変えるだけで味を簡単にコントロールできます。

味が濃すぎる → 浸漬時間を短くする
味が薄すぎる → 浸漬時間を長くする

これが透過式のハンドドリップでは、「お湯をかける場所?かける回数を何回に分けるか?それらを何分でこなすか?」など、抽出過程を複雑に変更して、味を変えることになります。

クレバードリッパーなら、「2分→2分15秒」のように、時間を軸にして味をコントロールしやすい点が魅力です。

もちろん透過式も浸漬式も、コーヒーの挽き目、お湯の温度など、味を変えるアプローチは他にもありますが、「時間でコントロールしやすい」という点は浸漬式のメリットです。

クレバードリッパーの使い方&レシピ

クレバードリッパーの説明書の手順

クレバードリッパーの使い方の手順を紹介します。

上に、説明書を載せておくので参考にしてください。

ただ、お湯96℃や6分など、現在主流の考え方とは少し違う側面もあるので、分量、温度、時間はここから自分好みにアレンジしていくといいと思います。

ちなみに私は今回、
コーヒー粉22g、お湯93℃、湯量約325g、浸漬時間3分(抽出時間含まず)でSサイズのクレバーで作りました。

以下に、簡潔に手順をまとめます。

①コーヒースケール(計量器)に本体を置く
②ペーパーフィルターをセットする
③コーヒー粉を入れる
④お湯を注ぐ
⑤スプーンで10秒ほど全体をかき混ぜる
⑥フタをし決めた時間だけ浸漬して待つ
⑦カップやサーバーに、本体を置く
⑧自動で抽出されるので、コーヒー液が落ちきったら完成

ここからは動画でお届け!
マグカップやサーバーなどに置いた瞬間に、抽出スタートです!

クレバードリッパーのフタは受け皿にもなる

抽出後にフタが受け皿になります。

ちなみにSサイズは、フタと受け皿兼用で1つだけ付属ですが、Lサイズはフタと上皿は別で付属します。

ただ、受け皿は別になくても意外と漏れることはないので、これはオマケ程度の機能です。

抽出スピードを速くしたいならJames Hoffmann氏のレシピ

クレバードリッパーは、お湯の抜けるスピードはどうやっても同じように思いますが、少し工夫すればこのスピードを速くすることができます。

それが、2007年ワールドバリスタチャンピオンで、Youtubeでもコーヒー動画を投稿しているJames Hoffmann(ジェームス・ホフマン)さんのレシピです。

細かい手順は、ここでは割愛しますが、結論だけ述べます。
(James Hoffmannさんの解説動画はコチラ→https://www.youtube.com/watch?v=RpOdennxP24

それは、「お湯とコーヒー粉を投入する順番を逆にする」です。

何もないペーパーフィルターだけの状態で先にお湯を入れ、その後にコーヒー粉を投入しスプーンで馴染ませながら攪拌します。

これで通常の手順よりも、速く抽出液を落とし切ることができます。

クレバーで、いろいろ味のコントロールを研究するなら、一度このプロのテクニックを試してみてください。

クレバードリッパーに使えるペーパーフィルターは?

クレバードリッパーは市販の台形ペーパーでOK

クレバードリッパーは、台形のペーパーフィルタ―を使います。

市販のよく見かける台形のものなら、基本的になんでもOKです。

私が使っているのはメリタのフィルターです。

若干形状に違いがありミラクルフィットとはいきませんが、クレバーは「溜めるか、出し切るか」の2択なので、ペーパーのフィット感はそこまで重要視されません。

そのため100均のものでも、よくみかけるカリタのペーパーでも問題ありません。

SサイズかLサイズ、どっちを買うべきか?

クレバーは、SサイズとLサイズの2種類の大きさがあります。

結論
1杯なら → Sサイズがおすすめ!
2~3杯なら → Lサイズ
がおすすめ!

私が実際に検証した結果、これが購入の目安になります。

上の画像は、私がSサイズで、お湯を最大まで貯めた量です。

Sサイズで、コーヒー粉22gの時、最大でお湯が326.5g溜められました。
(※コーヒー粉の挽き目、量、ガスによる膨らみで、多少の誤差はあります)

ここからカップに注ぐと280g当たりの液量にまで減ります。
※コーヒー粉の挽き目、ペーパーの水分保有量によっても多少の誤差あります

では、280gを2人に分けるとなると1人140g程度です。これは1人分としてはやや少ないと感じます。

中には1杯が140~150gでちょうどいいという人もいるかもしれませんが、それだとSサイズで2杯を取れないこともないですが、かなりギリギリの量で毎回抽出することになるので、そこは想定しておいてください。

以上の理由から、1杯だけならSサイズ、2杯以上淹れたいならLサイズがおすすめです。

ちなみに説明書には、上記画像を見ていただければわかりますが、「Sサイズ→360ml」とありますが、実際そんなに入りません。

と思ったら、最後の方に「360mlだとこぼれる恐れがあります」とありました。

だったら、最初から320mlぐらいで説明すればいいのに、と思ってしまいました。

ここが唯一、クレバーじゃない部分ですね(笑)

あと、Sサイズはフタと受け皿が兼用で1つしかありませんが、Lサイズはフタと受け皿が別々で付属するという違いがあります。

クレバードリッパーとハリオのスイッチとの違い

スイッチとクレバー

クレバードリッパーは、ハリオの「浸漬式ドリッパースイッチ」と、性能が似ているため、よく比べられます。

一番大きな違いは、抽出開始タイミングがセット式か、スイッチ式かという点です。

それ以外の面も含めて、2つの性能の違いをまとめました。

ハリオ スイッチE.K.Int’l社 クレバー
形状円すい扇形
上部のフタなしあり
サイズ展開200ml
360ml
Sサイズ
Lサイズ
抽出開始の方法スイッチを押す
途中で止めることもできる
サーバーにセットした瞬間
サーバーから持ち上げれば途中で止めることもできる
普通のドリッパーとして使える?V60ドリッパーとして透過式でも使える透過式の台形ドリッパーとして使えなくもないが、それを想定した抽出穴ではないため、実用的ではない。
カスタマイズ性MUGENやNEOという他のドリッパーに変えることで、ガラスから樹脂製にできて、抽出速度も変えられるなし

カスタマイズ性の高さや、透過式としても使えるスイッチは魅力が多いですが、クレバーのセットした瞬間に抽出される感覚は、スイッチでは味わえない魅力です。

ハリオのスイッチに関しては、以下記事で商品の仕様、商品ラインナップ、カスタマイズ性能まで詳しく解説しているのでご参考に!

スイッチのことならこの記事で!

クレバードリッパーの洗い方とメンテナンス

クレバードリッパーの説明書には、「洗剤を使わず手洗いをおすすめします。」と書いています。

これが、どういう意味で書いているのか、私には分かりませんでした。

あと、耐熱温度は102℃と表記がありましたが、これが食洗機に対応しているかも分かりませんでした。

そこで、私が購入した時の輸入販売元(有限会社センチュリーフレンド)さんに、直接問い合わせしました。

輸入販売元の回答

・「洗剤を使わず手洗いをおすすめします。」の理由
 → 古い説明書の翻訳になっているため、今は普通の中性洗剤で洗っても問題はないことが確認できている。

・食洗機対応か?
 → 対応かどうかはメーカーの説明がないので明確に答えられない。普通に使っている人もいると思うが、あくまで自己責任。

私も実際に洗剤を使っていますが、特に問題はなさそうです。

底の栓を開いたままにして、水をじゃぶじゃぶと通せば、中に洗剤が残るような心配もありません。

毎回分解しなければいけないということもなく、普通に分解せず中まで水をしっかり通せて、自然乾燥もできます。

食洗機に関しては、輸入販売元も分からないようなのでこれ以上は分かりません。

もしかしたら底のシリコンの栓の劣化が早まるかも?ですが、何とも言えません。

気になるなら、手洗いの方がいいかもしれません。

ちなみにクレバードリッパーは、もしシリコンの栓が劣化し漏れるようになった場合、分解して新しい物と変えることができます。

別売りで、栓となるシリコンのリングとボールが売っています。

私が購入したクレバー本体のパッケージには、輸入販売元(有限会社センチュリーフレンド)による、上記のような分解手順を付けて下さっていました。(※他の輸入販売元で、これが付属するかは不明)

ちなみに私は、まだ交換したことはありませんが、いつかは交換の時期が来るかもしれないので、このように別途パーツを交換できるのは安心です。

ちなみに2026年1月時点で、Amazonで販売されていたシリコンパーツは2セット入りで880円でした。

新しく本体を買い替えるよりも安く、かつ、そもそもそんな頻繁に劣化するものでもないので、ここはあまり気にするポイントでもないでしょう。

クレバードリッパーに関するQ&A

クレバードリッパーの購入時の気になるポイントをまとめました。

海外の商品のため、分からないことが多いので、少しでも疑問を解消しておきましょう。

Q:公式サイトはないの?

どうやらクレバードリッパーの公式サイトやブランドサイトのようなものはないようです。(2026年1月時点)

基本的に日本では、輸入販売されている各ショップで買うことになります。

Q:色やサイズ展開は?

クレバードリッパーは、輸入販売されているショップによって取り扱われている色やサイズが異なります。

クリアブラウン、クリアブラック、白、黒、赤などがあり、この色はLサイズしかないといったサイズ限定のカラーもあるようです。

すべてのラインナップを把握できるページはないため、各自、好きなカラー&サイズを探して、その輸入販売店で買うことになります。

まとめ:クレバードリッパーは初心者からお店にも選ばれる優等生ドリッパー

クレバードリッパーは、浸漬式ドリッパーという抽出方法をドリッパー形状に落とし込んだ、完成度の高いコーヒー器具です。

お湯とコーヒー粉を一定時間浸すだけというシンプルな工程のため、抽出ムラが少なく、誰が淹れても安定した味を再現しやすい点が最大の魅力と言えます。

サイズ選びについては、
・1杯分を手軽に淹れたいなら Sサイズ
・2~3杯をまとめて淹れたいなら Lサイズ
という基準で考えると失敗しにくいでしょう。

また、ハリオのスイッチと比べると、カスタマイズ性や透過式との兼用では劣るものの、「カップに置いた瞬間に抽出が始まる」というクレバー独特の操作感は、他にはない魅力です。

道具に振り回されず、安定した一杯を楽しみたい人にとって、クレバードリッパーは今でも色あせない“優等生”のドリッパーです。

浸漬式を試してみたい方の最初の一台としても、すでに抽出を楽しんでいる方のサブ器具としても、安心しておすすめできます。

クレバードリッパー以外の浸漬式ドリッパーも気になる方は、以下の記事も参考にしてください!

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