突然ですが、コーヒースケールは「1万円未満」で探してください。
なぜなら「0.1g」の計量単位と「タイマー機能」、最低でもこの2つの機能さえあれば、もうそれで十分だからです。
コーヒースケール界隈は競争が激しく、機能面においては、1万円未満でも十分ハンドドリップをこだわっていける商品が、市場に溢れかえっています。
今回の記事では、かなり実用的な目線で「1万円未満で使えるコーヒースケール」を厳選して紹介します。

コーヒーインストラクター2級の私が、コーヒースケールのメリットや選ぶポイントも解説するので、参考にしてください。
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コーヒースケールを使うメリット
コーヒーは、不確定要素の多い飲み物です。
粉量、湯量、温度、焙煎、挽き目、抽出方法など、いろんな要素が複雑に絡み合って、一杯のコーヒーができます。
だったら、せめて量や時間だけでも確実に毎回同じレシピで作りましょう!というのが、コーヒースケールの存在する意味です。
コーヒー粉の量、お湯の量、そして抽出時間を計測することで、以下のようなメリットが生まれます。
コーヒースケールを選ぶ時の5つのポイント
通販サイトで「コーヒースケール」と検索すれば、それはもう膨大な数の商品が出てきます。
いまは、コーヒーのハンドドリップを趣味にする人が増えてきており、コーヒースケールの需要が高く、さまざまなメーカーが販売しています。
しかし、初心者やコーヒースケールの買い替えを検討する人が、この膨大な商品から自分のベストのものを選ぶの難しいです。
そこで、コーヒースケール選びのポイントを5つまとめたので、ぜひ参考にしてください。
1:最小計測可能単位は「0.1g」を選ぶ
コーヒースケールは、最小計測単位が「0.1g」のものを選びましょう。
例えば、ハンドドリップは、コーヒー粉が15gでお湯が240mlのように、それなりに繊細な計測が求められます。
「15.1」と「15.6」とかでも、微妙に味わいに変化が出るので「0.1g」単位は機能としてマストと言えるでしょう。
逆に「0.01」の単位は、コーヒーの微粉がのってるかどうかくらいのミニマムな世界観なので、そこまでの機能は必要ないと言えます。
2:ハンドドリップを極めたいなら「タイマー機能」は必須
今後、ハンドドリップを極めていきたいと考えるなら「タイマー機能」は必須です。
ハンドドリップにおいて、最初の蒸らしの時間や、抽出全体に掛かった時間などは、味に大きな影響を与えるからです。
タイマー機能の中にも、お湯を注ぎ始めるとオートでタイマースタートされる物や、手動のものなど、さまざまですが、最低限「タイマー機能」はマストと考えて下さい。
3:電池式か? 充電式か? 一長一短あります
コーヒースケールの電源供給には、「電池式」と「充電式」の2タイプがあります。
特に近年のコーヒースケールは、充電式が主流ですが、これに関しては、一長一短があるので、自分のライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
それぞれのメリットとデメリットを比較しました。
電池式 | 充電式 | |
メリット | もし電池が切れても交換すればすぐ復旧できる キャンプや旅行時、電源のない場所でも安心して使える | 繰り返し使えて経済的 |
デメリット | 消耗品なのでコストがかかる | 充電が切れるとすぐに復旧は難しい 充電ケーブルの管理が必要 キャンプや旅行時、電源がないと充電切れで使えなくなる |

ちなみに私は、電池式が好きです。
その理由は、充電バッテリーは寿命があるからです。
スマホでも、だんだん持ちが悪くなるのは、誰もが経験があるはずです。
コーヒースケールはそう簡単に壊れるものでもなく、長く使うものだからこそ、後に頻繁に充電が必要になると嫌なので、という考えです。
4:機能が多すぎると逆にストレスになることもある
コーヒースケールは、各社が競い合って、いろんな機能を付けているため差別化が激化しています。
そのため、高機能なものはできることが多く、それが逆に、操作の難しさにつながってストレスになることがあります。
毎日使うものだからこそ、シンプルがいいという意見も実は多いのです。
これは、自分が何の機能を求めているかを、しっかり見極める必要があります。
5:コーヒースケールは「1万円未満」で十分
コーヒースケールは、高価なものを探せば2万、3万もするようなものもあります。
ただ正直な話をすると、「0.1g」と「タイマー機能」、最低でもこの2つの機能があれば1万円未満の商品で十分です。
特に初心者の方は、コーヒースケール以外でもドリッパーやケトルなど、他にもこだわっていきたいコーヒー器具はたくさんあると思います。
コーヒースケールにそこまでコストを割くくらいなら、別のコーヒー器具にコストを割くことをおすすめします。
おすすめのコーヒースケール7選
ここからは、1万円未満で買えるおすすめのコーヒースケールを7つ厳選して紹介します。
それぞれ詳細なスペックや、おすすめポイントもまとめましたので、比較しながら参考にしてください。
①【タニタ Tanita】デジタルクッキングスケール KJ-212
タニタの【デジタルクッキングスケール KJ-212】は、コーヒースケールではありませんが、最低限の機能でコスパを求める人に最適のコーヒースケールになります。
見た目から普通のキッチン用のスケールですが、「0.1g」で測れることで、コーヒースケールの役割を果たすことができます。
タイマー機能がないことが残念ではありますが、タイマーは最悪、スマホアプリで代用して、とりあえず測れればいいという人ならベストな選択になります。
またフック穴で吊り下げて収納できるのも、キッチン収納に馴染みやすくオシャレなポイントです。
商品名 | デジタルクッキングスケール KJ-212 |
サイズ | 幅 130mm × 高さ 27mm × 奥行 196mm |
カラー | ホワイト、レッド、ブルー |
最少計測単位 | 1g 微量モード:0.1g (0~200g) 0.5g (200~1000g) |
計測可能範囲 | 0 ~ 2000 g |
電源供給 | 単4形乾電池×2本 |
特徴的な機能 | ・洗えるシリコンカバー付き ・「mlモード」で水や牛乳の容量も測れる ・フック穴でぶら下げ収納可能 |
②【ハリオ HARIO】V60ドリップスケール
ハリオの【V60ドリップスケール】は、業界でも、いち早くタイマー機能を付けた商品で、いまなお長く愛されている名作コーヒースケールです。
昔からのコーヒー愛好家や喫茶店などでも、いまだにこの【V60ドリップスケール】を使っている人は多く、その耐久性には信頼がおけると思います。
本当にシンプルなタイマー機能が付いただけのモデルですが、シンプルこそ使いやすさに直結するものはありません。
むしろこれこそが、長く愛される理由かもしれません。
ちなみに、ハリオではこの後紹介する上位機種の「ポラリス」が出たことで、若干こちらのモデルがセールで安くなってることも多くねらい目です。
商品名 | V60ドリップスケール VSTN-2000B |
サイズ | 幅 120× 奥行 190× 高 29mm |
カラー | ブラック |
最少計測単位 | 2~200g:0.1g 200~500g:0.5g 500~2,000g:1g |
計測可能範囲 | 2〜2000g |
電源供給 | 単4型乾電池 x 2本 |
特徴的な機能 | タイマー機能 |
③【タイムモア TIMEMORE】BLACK MIRROR Basic 2.0 Coffee Scale
こちらは、同じタイムモアの「Basic plus」というモデルのバージョンアップのような位置付けのコーヒースケールです。
主な変更点は、充電差込口にカバーが付いたこと、そしてお湯を注ぐスピード(流速)をリアルタイムで測れるようになったことです。
タイムモア製品は、微妙にバージョン違いの似た商品が多いので、違うモデルを間違って買わないためにも商品情報は要チェックです。
見た目はほぼ同じでも、あれ?これちがうモデルなの?みたいなことはよくあります。
実はホワイトカラーもありますが、取り扱ってる通販が少ないかもしれません。
商品名 | TIMEMORE タイムモア Black Mirror Basic 2.0 Coffee Scale |
サイズ | 152×130×26mm |
カラー | ブラック、ホワイト |
最少計測単位 | 0.1g |
計測可能範囲 | 0.5g~2000g |
電源供給 | USB TYPE-C 充電(1回の充電で24時間使用可能) |
特徴的な機能 | ・流速のリアルタイム測定表示 ・タイマー機能 ・シリコンマット付き ・ミュート機能 |
④【MHW-3BOMBER】Cube コーヒースケール 2.0 ミニ
MHW-3BOMBERの【Cube コーヒースケール 2.0 ミニ】は、非常にコンパクトなサイズのコーヒースケールです。
スペック表記の、他の商品サイズと比べてもらったら分かりますが、かなり小さくまとまっています。
MHW-3BOMBERというメーカーは、エスプレッソマシンの関連器具のメーカーでもあるので、そのような小さい限られたスペースでも作業しやすい需要を満たしてきたものなのかなと思います。
重力感知で物を置くと自動で0になる機能も、スピーディーな抽出工程を手助けしてくれるものです。もちろん手動のモードもあります。
商品名 | MHW-3BOMBER Cube コーヒースケール 2.0 ミニ |
サイズ | 104×104×19mm |
カラー | ブラック、ホワイト |
最少計測単位 | 0.1g |
計測可能範囲 | 0.3~2000g |
電源供給 | USB TYPE-C 充電 |
特徴的な機能 | ・オート重量クリア ・シリコンカバー付き ・グラム、オンスの単位切り替え可能 |
⑤【ハリオ HARIO】Coffee Scale Polaris コーヒースケール ポラリス
ハリオの【コーヒースケール ポラリス】は、抽出比率を自動計算してくれるコーヒースケールです。
抽出比率とは、例えば「1:15」なら、コーヒー粉が20gでお湯が300mlという、分量の指標となる比率です。
最近のコーヒー好きの人は、自分の軸となる抽出比率(ブリューレシオ)を把握している人が増えてきています。
また、パーセント表示でややこしい計算をしなくてよくなるのもポイントです。
5回に分けて注ぐ時も、全体の進捗のパーセント表示があるので、20、40、60、80、100%と注げば、簡単に均等な量で注ぐことができます。
商品名 | Coffee Scale POLARIS CST-2000-B |
サイズ | 幅127×奥行165×高28mm |
カラー | ブラック、ホワイト |
最少計測単位 | 0.1~300g:0.1g 300g~1000g:0.5g 1000g~2000g:1g |
計測可能範囲 | 0.1~2000g |
電源供給 | 単3形乾電池3本 |
特徴的な機能 | ・抽出比率の自動計測&設定 ・抽出過程のパーセント表示 ・ミュート機能 ・タイマー機能 |
ポラリスは、私も愛用しているコーヒースケールです!
ややこしい計算から解き放たれる機能の解説もしていますので、よかったらこちらの記事も参考にしてください。
⑥【コレス cores】 コーヒースケール C100
コレス の【コーヒースケール C100】は、防水機能付きのシンプルデザインが特徴のコーヒースケールです。
防水はIPX4基準となっており、シリコンパッドもついています。
表示パネルが、スマートで見た目もあっさりしていて、シンプルで使いやすさを求めている人に、おすすめです。
商品名 | cores コーヒースケール C100 |
サイズ | 約W13.5×D15.5×H3.0cm |
カラー | ブラック |
最少計測単位 | 0.5~200g未満:0.1g 200~500g未満:0.5g 500~2000g以下:1g |
計測可能範囲 | 0.5g~2000g |
電源供給 | USB TYPE-C 充電 |
特徴的な機能 | ・IPX4基準の防水仕様 ・ぶら下げ用フック穴付き ・タイマー機能 |
⑦【エペイオス EPEIOS】コーヒースケール Balance
エペイオス の【コーヒースケール Balance】は、丸いデザインと機能性の高さを兼ね備えたコーヒースケールです。
なんといっても、コーヒースケールでは珍しい丸いデザインが、かわいくてユニークです。
見た目とは裏腹に、注湯速度の表示や抽出比率の計算までできる高機能モデルとなっています。
ただ、この小さな丸い画面に「抽出時間」「目標湯量」「現在の湯量」「注湯速度」が、ぎゅうぎゅう詰めで表示されます。
かなり情報量が多く、これらをすべて汲み取って使いこなせる自信がある人には、買う価値のある高性能スケールです。
これは自分がどこまで、ハンドドリップを極めたいか、自問自答して決めたらいいと思います。
もちろんシンプルなモードもあるので、この丸いデザインが気に入ったから買うというのもアリだと思います!
商品名 | EPEIOS コーヒースケール Balance |
サイズ | 約152×173×25mm |
カラー | ブラック、ホワイト |
最少計測単位 | 1~100g計量時/0.1g単位 101~3000g計量時/1g単位 |
計測可能範囲 | 1~3000g |
電源供給 | USB TYPE-C 充電 |
特徴的な機能 | ・抽出比率自動計算機能(残り10gで通知が鳴る) ・後からさらに詳細な抽出比率も算出可能 ・お湯の投入速度もリアルタイム表示 ・タイマー機能 |
コーヒースケールの気になる質問【Q&A】
ここでは、コーヒースケールを選ぶ際に気になる質問をまとめました。
なるべく疑問を払拭して、ベストなコーヒースケールが選べるようにしましょう。
Q:無印良品のスケールは使えないの?
「コーヒースケール」で検索すると、無印良品の「ソーラークッキングスケール」という商品が目につくことがあると思います。
ただこのスケールは、「0.1g」単位で測る能力がないため、コーヒースケールとしては不向きだと思います。
あくまでキッチン用のスケールとしての商品だと思います。
無印良品のスケールは使えないの?
Q:ニトリのスケールは使えないの?
無印良品と同様に、ニトリの「キッチンスケール(3kg シリコーンカバー付き グレー)」も、検索するとよく出てきますが、こちらは「0.1g」単位で測る能力があります。
そのため、この記事で紹介したタニタのキッチンスケールと同等に、キッチンスケールだけどコーヒースケールとして使用可能です。
ただタイマー機能はないので、今後、ハンドドリップにこだわっていくというなら、初めからタイマー機能付きのものを買って長く愛用した方がいいかもしれません。
Q:コーヒースケールの価格の相場は?いくらが妥当?
コーヒースケールの相場は、およそ3000円~1万円未満の価格帯が妥当です。
なぜなら、その価格帯で「0.1g」「タイマー機能」というハンドドリップでこだわりたい2つの機能が標準搭載されているものが多いからです。
あとは、ブランドやさらなる高機能を求めた場合に、価格と相談することになります。
Q:キッチンスケールで代用できる?
基本的に、キッチンスケールはタイマー機能がありません。
「0.1g」で測れれば、最低限代用は可能ですが、ハンドドリップの時間を計測したい場合、スマホアプリなどで別で時間を測りながら使用することになります。
この記事でも紹介している【タニタ Tanita】デジタルクッキングスケール KJ-212、は正にそのような使い方でおすすめするコーヒースケールです。
Q:ハンドドリップを楽しむための最低限必要なスペックは?
本当に最低限でいいなら「0.1g」単位で測れればそれで問題ないです。
ただ、ハンドドリップをこだわっていくなら「タイマー機能」がないと、物足りなくなってしまいます。
おすすめのコーヒースケール7選のまとめ
コーヒースケールは、供給過多のジャンルです。
通販サイトを覗けば、さまざまなメーカーから似たような商品が山のように出てきます。
ただこの記事で解説した、「タイマー機能」「0.1g計量」「1万円以下」の3つのポイントを押さえれば、そこまで間違ったコーヒースケール選びにはならないと思います。
それでも心配なら、聴き馴染みのあるブランドにしておくのが無難です。
有名ブランドはレビューも多く、いろんな人の口コミを参考にできます。
また、コーヒースケールは、Amazonでよくタイムセールをしていて、割引率もそこそこお得な時があるので、そこを狙うのもアリです。