スペシャルティコーヒーを楽しむようになると、多くの人が自分のお気に入りの専門店を見つけて、そこで購入することが多いと思います。
そこで今回は、そのような流れとは違う、新しい角度からスペシャルティコーヒーを取り入れました。
なんと、UCCさんのスペシャルティコーヒーです。
UCCさんでは、MOUNTAIN MIST(マウンテンミスト)と呼ばれる業務用スペシャルティコーヒーを取り扱ったシリーズを展開しており、誰でも通販で購入することができます。
日本のコーヒー企業の最大手ともいえるUCCさんが展開するスペシャルティコーヒーは、いったいどのような味がするのか。
想像するだけで、ワクワクしてきますね!
ということで、レビューをやっていきたいと思います。
MOUNTAIN MIST(マウンテンミスト)とは?

まず、UCCさんが展開するMOUNTAIN MIST(マウンテンミスト)というシリーズがどのようなものか、確認しておきましょう。
マウンテンミストシリーズでは、農園や地域を指定したコーヒーの中から、Qアラビカグレーダーのカッピングで高得点だったものをセレクトしています。
Qアラビカグレーダーは、国際資格で正式には「Licensed qArabica Grader」と言います。
またこの「マウンテンミスト」という名前は、おいしいコーヒーは寒暖差の激しい地域で甘みが凝縮されることが多く、そのような地域では霧が発生していることから、このように名づけられています。
UCC マウンテンミスト エチオピア・モカ ワイルド・ベレテ・ゲラ


今回レビューするのは、マウンテンミストシリーズのエチオピア・モカ ワイルド・ベレテ・ゲラです。
エチオピアのナチュラルという、まあド定番と言えばド定番ですが、私はオレンジジュースのような柑橘系の味が好みなので、この商品はまさにその文字通りの説明文があったことから、この商品を購入することにしました。
エチオピアでは、森林伐採による環境破壊が問題となっており、JICA(国際協力機構)が2003年から森林保全プロジェクトを立ち上げていました。
そして、このベレテ・ゲラという森林にある農園は、JICA(国際協力機構)の支援と現地住民の森林管理組合(WaBuB)により、レインフォレスト・アライアンス認証を取得しています。
その後、2014年からJICAの依頼によりUCCさんも品質向上のための技術支援を行い、今こうして私たちの手に高品質な豆が届けられています。
封を開けると、形の良い大きな豆が揃っていることが分かります。
うっすらと甘い香りがしますが、そこまでナチュラル独特の華やかさのようなものはそれほど感じられません。

豆の詳細情報
エリア:エチオピア
農園 :ベレテ・ゲラ
標高 :1600m
精製 :ナチュラル
飲んでみた感想、レビュー


まず、口に入れて感じた印象は驚きの甘さです!
とても上質な甘さを持っているので、口の中でじわーっと甘さの余韻が続いていく感覚がありました。
そして、この甘さは冷めても変わらずに、上質な味わいを維持していたことにも驚きました。
また、パッケージの説明にあった「オレンジのようなジューシーな甘み」ですが、これに関しては私が想像していた酸味が強調されたものとは違いました。
甘さの後味の中に、ぼんやりと酸味が出てきて、結果これをオレンジと表現されているのでしょう。
エチオピア・ナチュラルらしい華やかでフローラルな酸味は少ないですが、正直なところ甘さに関しては自分がこのブログで飲んできた中ではトップクラスの甘みで、10点を付けさせてもらいました。
単純に砂糖のような甘ったるいものではなく、しっかりとボディの一つとして味全体をまとう甘さが、その上質さを引き立たせています。
口当たりもよく、クセもなく、ただただ甘い。
普段飲みで取り入れるには少々値が張りますが、毎日飲みたいと思わせる素晴らしいコーヒーでした。
レビュー時の抽出方法
豆 20g 中細挽き
お湯 230ml (93度)
ハリオ V60透過ドリッパー
- 30mlで30秒蒸らし
- その後、70ml、110ml、150ml、190ml、230mlと、お湯を注ぐ
- 落とし切る(蒸らし込みで3分程度)