スーパーの安価なコーヒーは嫌で、かと言って専門店に買いに行くほどの気分ではない。
そんな、ちょっと背伸びしてコーヒー豆を買おうとした時に、候補に挙がるのが、無印良品やカルディ、そして成城石井などが思い浮かぶのではないかと思います。
成城石井は、コーヒー豆のラインナップも豊富で、コーヒー好きな人なら一度はコーヒーコーナーの棚に目を惹きつけられたことがあるのではないでしょうか。
今回は、その成城石井のオリジナルのコーヒーシリーズとは別で、「猿田彦珈琲」とのコラボした「シルキーブレンド」を見つけたので、興味本位で買ってみました。
パッケージを見ると、「深煎り」とあり、でも名前は「シルキー」とあって、なかなか前情報からちぐはぐでイメージが湧きにくく、手に取りにくい商品でしたが、せっかくなのでレビューしていきたいと思います。
猿田彦珈琲とは?

猿田彦珈琲(さるたひこコーヒー)は、東京・恵比寿発のスペシャルティコーヒー専門店です。
「たった一杯で、幸せになるコーヒー」をモットーに、豆の品質や焙煎、抽出に強いこだわりを持つロースターです。
全国にカフェ店舗も展開しており、最近ではスーパーでも猿田彦珈琲のコーヒーが販売されるようにまでなりました。
また、コカ・コーラ社が展開する「ジョージア」ブランドは、猿田彦珈琲監修の商品が多かったりします。
成城石井×猿田彦珈琲 シルキーブレンド



成城石井×猿田彦珈琲のシルキーブレンドは、深煎り豆で、ブラジルとケニアをメインとしたブレンドです。
開封してみると、コーヒー油がテカテカに浮き出た正真正銘の深煎りでした。
市販のコーヒー豆で、ここまで極端な深煎りは珍しく、かなり攻めた焙煎度合いだなと感じました。
匂いをかぐと、焙煎由来のコゲ交じりの香ばしい香りが漂ってきます。
ハンドミルで豆を挽くと、その柔らかさに驚きました。
通常、ハンドミルでコーヒーを挽くと、ガリガリとした固い感覚がありますが、これは焙煎度が高く柔らかいため、ほぼガリガリ感がありませんでした。
豆の詳細情報
レギュラーコーヒー
エリア:ブラジル、ケニア、他
焙煎 :深煎り(キャピタル株式会社)
飲んでみた感想、レビュー


まず口にすると、ほろ苦い香りが鼻に抜けていきました。
そして、すぐ深い苦みとコクを感じたのですが、驚いたのが、甘さの成分もしっかりと出ていたことです。
しっかり重厚な深煎りのコーヒーは、眉間にしわが寄るような苦みがあるものですが、これは甘さもしっかり同じだけでているため、深煎りのイヤな感覚はだいぶ抑えられていました。
そのため、ちょっと時間が経ってさめても渋みがあまり出ずに、最後までおいしく飲むことが出来ました。
冷めた深煎りを飲んだことがある人なら分かりますが、アレはまともに飲めたもんじゃありません(笑)
またシルキーブレンドの「シルキー」は絹のようななめらかな口当たりを表現しているようで、確かに深煎りの中では口当たりはいい方だと思います。
コンセプトは理解できましたが、ただ「シルキー」という言葉のイメージからは、だいぶかけ離れているようには感じました。
昔と比べて、深煎りのコーヒーはこの商品のように飲みやすい工夫がされているものが多いので、浅煎りスペシャルティの華やかな味ばかりを好む人も、たまには深煎りに挑戦してみるのもいいと思いますよ。
レビュー時の抽出方法
豆 20g 中細挽き
お湯 230ml (93度)
ハリオ V60透過ドリッパー
- 30mlで30秒蒸らし
- その後、70ml、110ml、150ml、190ml、230mlと、お湯を注ぐ
- 落とし切る(蒸らし込みで3分程度)