今回は、益子珈琲というコーヒー屋さんの豆レビューです。
こちら、スーパーで売っていたのですが、「アララ」や「カツカイ」という品種名を明記してパッケージングされており、なかなかコーヒーの品種まで明記しているスーパーのコーヒーはほぼないので、珍しいなと思って買いました。
アラビカ100%とかはよく表記でみかけますが、その中のさらに細分化された品種まで書かれているのは、ほぼ専門店のコーヒーだけです。
気になって調べたら、この益子珈琲さん、なんとブラジルに自社農園を持つ本格的なコーヒー屋さんでした。
自社で管理されているブラジルの豆がどんな味がするのか、レビューしていきたいと思います。
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益子珈琲とは?


益子珈琲は、栃木県の益子町に焙煎工場を持つ会社であり、またブラジルに自社農園も持っているコーヒー屋さんです。
創業者の父がブラジルに移住し、コーヒー農園で働いていたことから、その姿を追ってブラジルに自社農園を立ち上げることになったという経緯があります。
ブラジル南東部のミナスジェライス州とよばれる、標高1200メートルに450haの自社農園があり、2030年には1000haへ拡大する予定だそうです。
益子珈琲では、「アララ」「カツカイ」「ムンドノーボ」「トパージオ」「ブルボンアマレーロ」というアラビカの5品種をそれぞれ「スペシャルティ」「プレミアム」「コモディティ」という様にグレードごとに豆を分けて取り扱っています。
益子珈琲は、ブラジルから直輸入して焙煎加工できる一貫体制が強みで、コモディティグレードのものでも高品質でリーズナブルな価格を実現しています。
益子珈琲「アララ」と「カツカイ」


今回のレビューで取り上げるのは、益子珈琲のコモディティグレードの豆の「アララ」と「カツカイ」です。
「アララ」は、2012年に誕生した新種ということで、チョコやキャラメルのような甘さが特徴とのことですが、確かに袋を開けた豆の時点でやさしい甘い香りを感じることができました。
そして「カツカイ」は、私、お恥ずかしいことにカトゥアイ(カツアイ)という品種の発音が微妙に違うだけで、同じものと思っていました。
調べてみたら、「カツカイ」は、カトゥアイ種とイカトゥ種を自然交配させた別の品種でした。
さび病にも強いらしく、2050年問題対策になる品種とも言えます。
益子珈琲さんが農場を2倍以上に拡大する予定なのも、きっとこういう安定供給が望めるからなのではないかと推測します。


豆の詳細情報
エリア:Oliveira, Minas Gerais, Brasil
農園 :Fazenda Sonho Verde(Green Dream Farm)ほか
標高 :1200
品種 :アララ カツカイ
焙煎 :益子珈琲
飲んでみた感想、レビュー

まずは「アララ」。
こちらは、豆の状態でも甘い香りが立ち込めていましたが、その甘みは口に含んでもしっかりと感じられました。
チョコレートのような芳醇でコクのある甘みですが、温度が下がっていくと甘いお茶のような風味も感じられました。
この「アララ」は、まったり、ほっこりとした甘いコーヒーが好きな人には、とても相性のいい品種だと思います。
そして、「カツカイ」。
こちらは、甘さと酸味のバランスがよく、好き嫌いが出にくそうな誰でも飲みやすい味がします。
口当たりもスッと違和感がなく、あっさりしていて飲みやすい印象を受けました。
また「アララ」「カツカイ」のどちらにも言えることですが、いわゆるスーパーに売ってる一般的なコモディティコーヒーによくある雑味やエグみの様なものはほぼなく、益子珈琲さんの自社農園の品質の高さを感じることができました。
レビュー時の抽出方法
豆 20g 中細挽き
お湯 230ml (93度)
ハリオ V60透過ドリッパー
- 30mlで30秒蒸らし
- その後、70ml、110ml、150ml、190ml、230mlと、お湯を注ぐ
- 落とし切る(蒸らし込みで3分程度)