ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」レビュー!細口ケトルとの違いを動画で比較!

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【動画で比較!】ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」レビュー!細口ケトルとの違い

ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」は、リーズナブルな価格で手に入る樹脂製のドリップ用ケトルです。

その価格の安さから
「本当にハンドドリップ用で使えるの?」

「お湯のコントロールは大丈夫?」と不安に思っている方も多いと思います。

そこで本記事では、実際に注ぎ口からのお湯の流れを動画で比較し、細口ケトルと比べてどんな感じなのかを見てもらいます。

さらに、初心者に向いている理由や、アウトドアでの活用法、温度管理する工夫まで解説します。

コーヒーインストラクター2級の私が、購入を迷っている方に「買う価値があるかどうか」参考になる情報だけをまとめました。

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ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」の商品スペック

ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」のパッケージ
ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」の本体

「V60ドリップケトル・エアー」は、コーヒー器具を取り扱う日本のメーカー「ハリオ(HARIO)」から販売されている、簡易ケトルです。

商品のスペックは、以下の通りです。

V60ドリップケトル・エアー

品番:VKA-35-TB
カラー:透明ブラック
製品サイズ:幅177×奥行78×高128mm 口径78mm
実用容量:350mL
重量(個箱含む):約200g
材質:PCT樹脂
原産国:日本製

注目ポイント①

ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」を上から見た図
注ぎ口に従って細くなる

商品画像は横からのものが多く、注ぎ口がどのようになっているか分かりにくいですが、上から見ると注ぎ口の部分だけ、お湯の流れる道が細くなっていることがわかります

注目ポイント

重心が注ぎ口側にあるので水切れがいい
重心が注ぎ口側にあるので水切れがいい
重心が底にあるものは水が溜まり不衛生
重心が底にあるものは水が溜まり不衛生
下の方を持ってもズレてこうなります

取っ手をフックなどに吊るしたときに、しっかり注ぎ口が下に向くので、フック収納での乾燥しやすくなっています。

例えば、よくある計量カップの取っ手などは、これが逆に重心があって水が溜まってしまうものもよく見かけるので、ここは地味に嬉しいポイントです。

注目ポイント③

50mlづつメモリがある
50mlづつメモリがある

ざっくりとですが、100ml~350mlの間で、50ml単位でメモリが付いています。

これは、ハンドドリップ初心者で家にスケールがない場合や、アウトドアのスケールがないような場所で、役立てることができます。

【動画で比較!】注ぎ口によるお湯のコントロールはどう変わるか?

ハンドドリップで愛用している山善の電気ケトル
ハンドドリップで愛用している山善の電気ケトル

では、一般的なハンドドリップ用の細口のケトルと「V60ドリップケトル・エアー」で、実際のお湯の注ぐ感覚がどのように変わるのか、動画で比較したいと思います。

今回、比較に使った細口のケトルは、山善の電気ケトル(NEKM-C1280)です。

これは私が長年ハンドドリップ用として愛用している電気ケトルで、お湯調整機能付きで、お湯の注ぎもストンと真下に落とせるものです。

では、以下の比較動画をご覧ください。

ご覧いただいたら、分かると思いますが、やはり山善の細口の電気ケトルは、ストンと真下にお湯を落とすことができ、お湯の流れるラインも細く繊細です。

一方、ハリオの「V60ドリップケトル・エアー」は、ややお湯の流れに波があり、真下に落とすことは難しいです。

ただし、一般的なハンドドリップにおいて、そこまで繊細さがなかったとしても、おいしいコーヒーは十分淹れられます

ちなみに、この比較動画では、CAFECのDEEP27という、ドリッパーの中でも特にお湯を注ぐ面積が狭いドリッパーです。

この極端に狭いドリッパーで、この動画のように注げていれば、ハンドドリップ用としては十分事足りた性能と言えます。

そのため、比較の見た目では劣っているように見えますが、決して使えないというわけではありません。

「V60ドリップケトル・エアー」はこんな人におすすめ!

ここまで、ハリオの「V60ドリップケトル・エアー」のスペックと、実際の注ぎ具合の性能を見てきました。

これらを踏まえて、「V60ドリップケトル・エアー」がどんな人におすすめできるのか、をまとめていきます。

ハンドドリップ初心者の入門用としておすすめ

ハリオの「V60ドリップケトル・エアー」は、ハンドドリップ初心者の入門用アイテムとしておすすめです。

高価な細口ケトルほどの繊細なドリップはできないものの、一般的なハンドドリップの性能としては必要十分です。

特に初心者は、ケトル以外にも、スケール、ドリッパー、コーヒーミルなど、コーヒー趣味の初期投資が結構かかってくるので、この比較的安価な「V60ドリップケトル・エアー」で、とりあえずハンドドリップ環境を整えるのは、一つの手段だと思います。

アウトドアやキャンプでのケトルの代わりとしておすすめ

ハリオの「V60ドリップケトル・エアー」は、初心者だけでなく、キャンプのようなアウトドア環境でコーヒーを楽しみたい人にもおすすめのケトルです。

細口のケトルは、その長く伸びた注ぎ口がかさばり持ち運びに不便です。

その点、「V60ドリップケトル・エアー」は、コンパクトに持ち運びができるサイズで、アウトドアでは重宝するでしょう。

やかんのような別の容器で沸騰させたのちに、こちらにお湯を移して使うことになります。

人によっては旅行先のホテルの部屋で、部屋に常備されたケトルでお湯を沸かし、これに移して使うことで、旅行先でもハンドドリップを楽しむという方法もあると思います。

「V60ドリップケトル・エアー」で温度調節する方法

ハリオの「V60ドリップケトル・エアー」は、温度を調整する機能がありません。

ハンドドリップを極めていこうと思うなら、この記事の比較に用いた電気ケトルのような、1度単位で温度調節できる電気ケトルが必要になります。

ただ、どうしても「V60ドリップケトル・エアー」を使って温度調節したい!と思う、みなさんのために、温度調節する手段を紹介します。

方法①料理用の温度計を使う

アナログ式
デジタル式

一番簡単な、温度調節する方法は、料理用の温度計を使うことです。

油で揚げ物をするときなどに、油の温度を測る時に使うようなものでOKです。

100℃に沸騰させたお湯を、「V60ドリップケトル・エアー」に移して、自分が狙った温度に下がるまで待つという使い方になります。

一般的に料理用の温度計は、アナログとデジタルの2種類があります。

見てもらったら分かるのですが、アナログの方は計器の先が短く底まで伸びていないので、湯量が少ないと正確に測ることができないので、アナログの温度計は多めに湯量を入れる必要があります。

方法②ある程度の温度感を把握しておく

お湯を移した直後の温度
お湯を移して1分後の温度

これは、かなりアバウトな手段です。

沸騰させたお湯を「V60ドリップケトル・エアー」に移した時点で、お湯の温度はそこそこ下がります。

この「そこそこ下がる」数値をある程度把握しておけば、一般的な90度前半の温度でのハンドドリップは十分可能です。

では、そのだいたいの数値を、ここで紹介しますので、よかったら参考にしてください。

お湯のだいたいの温度

100℃のお湯を「V60ドリップケトル・エアー」に移した時点で → だいたい95℃まで下がる

その後1分放置すると → だいたい90℃まで下がる

※条件:湯量350ml、室温25℃

ハンドドリップは、90度前半くらいの温度で淹れるのが、メジャーなレシピです。
(85℃とかで淹れる人もいますが、あくまで一般的な例です)

なので、このお湯の下がる間隔を把握しておけば、温度計がなかったとしても、だいたい90度前半の温度でハンドドリップすることができるようになります。

もちろん、真冬の屋外など、この条件と極端に違うケースでは参考にならないかもしれませんが、だいたいの間隔を把握しておくことは、意外と便利なことです。

まとめ:ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」は初心者やアウトドアにも最適な一本

ハリオ「V60ドリップケトル・エアー」は、手頃な価格ながら、ハンドドリップに必要最低限な機能を持っています。

細口ケトルほどの繊細さはありませんが、初心者の入門用やアウトドアでの利用には、十分な性能です。

軽量で扱いやすく、収納や持ち運びにも便利で、温度調節機能はありませんが、温度計を併用することで安定した温度での抽出も可能になります。

「とりあえずハンドドリップデビューしたい!」

「キャンプや旅行先でも気軽にドリップを楽しみたい!」

そんな方にとっては、コスパの高いケトルといえるでしょう。

ちなみに、今回の比較で使った、私が持っているの山善の電気ケトルはNEKM-C1280ですが、現行モデルは「NEKM-C1281」でリニューアルされているようです。
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