「夜にコーヒーを飲むと眠れない」
「でも美味しいコーヒーは飲みたい!」
そんな悩みを解決してくれるのがカフェインレスコーヒーです。
近年のカフェインレスのインスタントコーヒーの進化は目覚ましく、ドリップコーヒーに引けを取らない本格派の味が登場してきています。
本記事では、コーヒーインストラクター2級を持つ筆者が、人気のカフェインレスのインスタントコーヒー8銘柄を飲み比べします。
自ら購入し、同一条件で徹底的に飲み比べ、「甘み・苦み・酸味・コク」の4指標でガチ検証しました。
この記事を読めば、以下のことがわかります。
- 本当に美味しいカフェインレスがどれか
- カフェインレスを飲むメリット
- 「粒子タイプ」や「味の傾向」の選び方
- 詳細なカフェイン除去率
目次
カフェインレス・デカフェ・ノンカフェインの違いとは?
似たような3つの言葉ですが、実は違いがあります。
- カフェインレス: カフェインを含んでいるものから、カフェインを「少量」残して取り除いたもの。主にカフェインを90%以上取り除いたものを指す。
- デカフェ: 英語の” decaffeinated”の略語。カフェインレスとほぼ同義で使われる。
- ノンカフェイン:カフェインが全く含まれていないもの。(ルイボスティーなど)
ちなみに、全日本公正取引協議会においても、以下のような表記ルールがあります。
カフェインを 90 パーセント以上除去したコーヒーにあっては、「カフェインレスコーヒー」、「デカフェネィテッドコーヒー」等と表示する
参考:レギュラーコーヒー及びインスタントコーヒーの表示に関する公正競争規約
カフェインレスを選ぶメリット
カフェインレスコーヒーには、以下のようなメリットがあります。
- 覚醒作用が抑えられ、就寝前に飲んでも質の高い睡眠をとることができる
- 利尿作用が抑えられ、長時間の会議や外出中でもトイレを気にせず過ごせる
- カフェインに敏感な人や、妊婦・授乳中の人でも、コーヒーが選択肢になる
(ただし0ではないので飲みすぎ注意)
欧州食品安全機関 (EFSA)によると、カフェインは、成人なら400mg/日以下(およそ5杯)、妊婦なら200mg/日(およそ2杯)以下が、健康リスクがない目安とされています。
(参考:2011年 食品安全委員会『食品中のカフェイン』)
ただ、これには個人差があるので注意が必要です。
また、短時間に多量に摂取するとカフェイン中毒となり、「過呼吸、めまい、不安、胎児への影響(流産、低体重など)」といった健康被害の可能性も否定できません。
カフェインレスは、このリスクを抑えながら安心してコーヒーを楽しむための、賢い選択肢となります。
カフェインの効果に関しては、以下記事で詳しく解説しています。
失敗しない!カフェインレス・インスタントコーヒーの選び方
満足度の高いカフェインレスのインスタントコーヒーを選ぶために、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
カフェイン除去率で選ぶ
全日本公正取引協議会の表記ルールでもある「90%以上カット」が一般的ですが、中には「99.85%カット」という高いカット率のものもあります。
体質的に敏感な方は、除去率が高いものを選ぶと安心です。
顆粒式か、パウダー式かで選ぶ


インスタントコーヒーの粒子には、大きく分けて「顆粒タイプ(フリーズドライ)」と「パウダータイプ(スプレードライ)」の2種類があります。
本格的な味わいを楽しめる「顆粒タイプ」
顆粒タイプは、コーヒー液を凍らせて真空状態で乾燥させる「フリーズドライ製法」で作られます。
特徴
粒子が大きく、熱による風味の劣化が少ないため、コーヒー本来の豊かな香りとコクを感じやすい。ブラックでじっくり味わいたい方や、ドリップコーヒーに近い満足感を求める方に最適。
今回レビューした銘柄例
マウントハーゲン、ネスカフェ、UCC、KREIS、ムソーなど
サッと溶けてアレンジに便利な「パウダータイプ」
パウダータイプは、高温の熱風でコーヒー液を噴霧して乾燥させる「スプレードライ製法」で作られます。
特徴
粒子が非常に細かく、お湯はもちろん、冷たい水や牛乳にも素早く溶けるのが最大のメリット。アイスコーヒーやカフェオレを頻繁に作る方、またお菓子作りの材料として使いたい方にも重宝。
今回レビューした銘柄例
ブレンディ、キーコーヒー、INIC coffeeなど
味の傾向で選ぶ
カフェインレス・インスタントコーヒーを選ぶ際は、「甘み・苦み・酸味・コク」のバランスをチェックすることが重要です。
実際、今回の飲み比べの検証で筆者が気付いた味の傾向をまとめます。
コクが強いもの → 本格的なコーヒーっぽさが強くなる、ミルクとの相性もいい。
甘みや酸味が強いもの → 華やかなフルーティーさを求める人には合う。ただ冷めると悪い酸味が目立つ。
苦みについて → 今回検証した8品で目立って苦みが強いものはなかった。
【最新】カフェインレス・インスタントコーヒーのおすすめ8選

まずは、今回のカフェインレスのインスタントコーヒー8品を実際に飲み比べた上での、味の簡易的な総評をまとめます。
商品名タップで詳細解説へジャンプできます。↓
スマホなら表は右にスクロールできます→
| 商品名 | 味と特徴 |
| ①【マウントハーゲン】オーガニック フェアトレード カフェインレス | 最も本格的なドリップコーヒーに近い味わい アラビカ100%、有機栽培、フェアトレード認証 |
| ②【ブレンディ】やすらぎのカフェインレス | 華やかで明るい酸味がもっとも強い スティックタイプ |
| ③【ネスカフェ】ゴールドブレンド カフェインレス | 甘さと酸味のバランスが良く、コクも感じられる |
| ④【キーコーヒー】インスタントコーヒー カフェインレス | やや酸味よりのバランスの取れた味わい メキシコのアラビカ100%、水、牛乳にも溶けやすい |
| ⑤【UCC】おいしいカフェインレスコーヒー | 甘さのあり飲みやすい軽やかな味わい コクは物足りないが、毎日飲む分にはあり |
| ⑥【KREIS】カフェインレス | やや酸味よりだがマイルドな味わい カルディなどでも買える |
| ⑦【INIC coffee】ナイトアロマ | 高い除去率、酸味、甘みのバランスはいい 若干独特の風味アリ |
| ⑧【ムソー】オーガニック カフェインレスコーヒー | 酸味ベースで、フルーティーな風味アリ 全体として、やや物足りなさはある |

今回、筆者が実際に検証した方法を、紹介しておきます。
飲み比べの検証ルール
- 粉とお湯の分量は、それぞれ公式に明記された分量で作る。
- 記載がないものに関しては、一番多かったレシピである「粉2g、お湯140ml」で検証。
- お湯の温度は93℃で統一、冷めてからの味の風味も確認。
- 評価は「甘み」「苦み」「酸味」「コク」の4項目で5段階評価とする。
- 「コク」に関しては、味の深さや厚みとして捉える。
また検証の信頼性を保つために、検証者である筆者のプロフィールも紹介しておきます。
- コーヒーインストラクター2級(全日本コーヒー商工組合連合会認定資格)
- コーヒーブログを通して、コーヒーに関する知識や情報を日々発信
- スーパーのコーヒーからスペシャルティコーヒーまで幅広くコーヒーをたしなみ、レビュー記事も多数執筆
では、ここからは各商品の詳細情報を交え、レビューをしていきます。
①【マウントハーゲン】オーガニック フェアトレード カフェインレス


マウントハーゲン オーガニック フェアトレード カフェインレス
- 甘み ★★★★☆
- 苦み ★☆☆☆☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★★★★
「マウントハーゲン オーガニック フェアトレード カフェインレス」は、1983年にドイツで設立されたWertform社の商品です。
この商品では、有機栽培のアラビカ豆を100%ブレンドし、フェアトレード認証も受けた品質の良い豆を使っています。
実際に飲んでみると、甘さと酸味がしっかり出た味で、イヤな風味はほぼなく、コーヒー豆本来のコク深い風味も強く感じられました。
今回の検証の中では、もっともドリップコーヒーに近い味わいを感じることができました。
間違いなく、この中では一番おすすめできる商品だと思います。
| 容量 | 100g |
| 何杯分 | 50杯(公式表記ないため一杯2g140mlで換算) |
| カフェイン除去率 | 99.7%(超臨界二酸化炭素抽出法) |
| 粒子のタイプ | 顆粒(フリーズドライ製法) |
| パッケージタイプ | ビン |
| 産地 | パプアニューギニア、ペルー、ホンジュラス |
②【ブレンディ】やすらぎのカフェインレス


ブレンディ やすらぎのカフェインレス
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★★★★★
- コク ★★☆☆☆
「ブレンディ やすらぎのカフェインレス」は、味の素AGFのブランド「ブレンディ」のスティックタイプのカフェインレスコーヒーです。
スティックタイプなので、いちいち計量しなくていいのは、普段使いにはメリットだと感じました。
実際に飲んでみると、酸味がとても際立った味わいでした。
華やかで、少しフルーティな風味も感じられますが、冷めるとその分酸味がきつく感じる人もいるかもしれません。
ただ、これだけ明るい酸味のイメージを感じるものは、8品中でも少ないため、酸味派の人には強くおすすめできると思います。
| 容量 | 64g(2g×32本) |
| 何杯分 | 32杯(スティック本数に依存) |
| カフェイン除去率 | 93%(二酸化炭素抽出製法) |
| 粒子のタイプ | パウダー |
| パッケージタイプ | スティックタイプ |
| 産地 | メキシコ |
③ 【ネスカフェ】ゴールドブレンド カフェインレス


ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★☆☆☆☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★★☆☆
「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス」は、ネスレが展開する主力商品である「ゴールドブレンド」のカフェインレス版です。
特徴としては、ネスカフェ独自の「挽き豆包み製法」で香りを閉じ込めているとあります。
実際に飲んでみると、甘さと酸味がバランスよく整ったマイルドな味わいでした。
バランスがいいため、味の輪郭がややぼやけているようにも感じますが、コーヒー本来のコクはしっかり感じられるため、誰にでもおすすめしやすい商品だと思います。
| 容量 | 80g |
| 何杯分 | 40杯(公式の一杯2g140mlで換算) |
| カフェイン除去率 | 97%(水に浸けて除去) |
| 粒子のタイプ | 顆粒(フリーズドライ製法) |
| パッケージタイプ | ビン |
| 産地 | 表記無し |
④ 【キーコーヒー】インスタントコーヒー カフェインレス


キーコーヒー インスタントコーヒー カフェインレス
- 甘み ★★☆☆☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★★☆☆
「キーコーヒー インスタントコーヒー カフェインレス」は、スプレードライ製法のパウダー状のカフェインレスコーヒーです。
パウダー状のため、水や牛乳にも溶けやすく、アイスドリンクを好む人には大きなメリットです。
メキシコ産のアラビカ種を100%使用しており、パウダー状のコーヒーながらも顆粒式に近い本格派の風味を感じられます。
味わいとしては、やや酸味よりではありますが、基本的にはバランスのいいマイルドな味でした。
| 容量 | 50g |
| 何杯分 | 25杯(公式の一杯2g140mlで換算) |
| カフェイン除去率 | 90%以上(液体二酸化炭素抽出法) |
| 粒子のタイプ | パウダー(スプレードライ製法) |
| パッケージタイプ | ビン |
| 産地 | メキシコ |
⑤【UCC】おいしいカフェインレスコーヒー


UCC おいしいカフェインレスコーヒー
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★☆☆☆☆
- 酸味 ★★☆☆☆
- コク ★★☆☆☆
「UCC おいしいカフェインレスコーヒー」は、UCCが展開するカフェインレスシリーズのビンタイプの商品です。
「たまひよ」というメディアの読者のママ・パパ2062名による「実際に使ってよかった」と思う商品・サービスに関するアンケート調査のカフェインレスコーヒー部門で1位に選ばれいています。(参考:たまひよ)
実際に飲んでみると、甘みベースの優しい味わいでした。
スッキリと飲みやすい分、ちょっとコクは感じにくく、物足りないと感じる人もいるかもしません。
軽めで飲みやすい方がいいという人の、選択肢に入りそうな商品だと感じました。
| 容量 | 45g |
| 何杯分 | 約22杯(公式の一杯2g140㏄で換算) |
| カフェイン除去率 | 90%以上(水に浸けて除去) (表記ルールの記載はあるものの、商品自体の記載がないため電話で問い合わせました) |
| 粒子のタイプ | 顆粒(フリーズドライ製法) |
| パッケージタイプ | ビン |
| 産地 | メキシコ |
⑥【KREIS】カフェインレス


KREIS カフェインレス
- 甘み ★★☆☆☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★☆☆☆
「KREIS カフェインレス」は、ヨーロッパ有数のコーヒーメーカーであるDEK社の商品です。
日本では、主に「カルディコーヒーファーム」で流通しているのをよく見かけます。
99.7%という高いカフェイン除去率ながら、コーヒーの風味は感じることができます。
やや酸味よりですが、そこまで際立った味の特徴はなく、バランスタイプの味に分類できるかと思います。
| 容量 | 50g |
| 何杯分 | 33杯(公式の1杯1.5g100cc換算) ※25杯(一般的な2g140ccの場合) |
| カフェイン除去率 | 99.7%(水と二酸化炭素のみでカフェインの除去) |
| 粒子のタイプ | 顆粒(フリーズドライ製法) |
| パッケージタイプ | ビン |
| 産地 | ブラジル、コスタリカ、他 |
⑦【INIC coffee】ナイトアロマ


INIC coffee ナイトアロマ
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★☆☆☆
「INIC coffee ナイトアロマ」は、INIC coffee(イニックコーヒー)という、高級インスタントコーヒーブランドのカフェインレス商品です。
雑貨屋さんのコーヒーコーナーなどでよく見かけることができます。
味の方ですが、これがカフェイン除去率が高いせいなのか、若干コーヒーっぽくない独特の風味があります。
この風味は言葉で説明するのは難しく、また感じ方は個人差もあると思います。
(デキストリンが入ってるのも影響しているかも?)
甘さと酸味のバランスも良く、コクもあるものの、この独特の風味が、ちょっと惜しいなという印象を感じました。
ただ、カフェイン除去率99.85%は、8品中最も高いので、カフェインに敏感な人の選択肢にはなると思います。
| 容量 | 12g(4g×3本) |
| 何杯分 | 3杯(スティック本数に依存) |
| カフェイン除去率 | 99.85%(スイスウォーター方式) |
| 粒子のタイプ | パウダー |
| パッケージタイプ | スティック |
| 産地 | コロンビア、グアテマラ |
⑧【ムソー】オーガニック カフェインレスコーヒー


ムソー オーガニック カフェインレスコーヒー
- 甘み ★★☆☆☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★★★★☆
- コク ★★☆☆☆
「ムソー オーガニック カフェインレスコーヒー」は、オーガニック食品の開発と卸業をするムソー株式会社の商品です。
コロンビアで有機栽培されたアラビカ種の豆が使用されています。
味わいの方は酸味ベースで、ほのかにフルーティさを感じることができます。
ただ、それ以外の要素は主張が控えめで、少し物足りなさは感じるかもしれません。
飲みやすさと酸味重視の人に、おすすめできる商品だと感じました。
| 容量 | 40g |
| 何杯分 | 20杯(公式の一杯2g140㏄で換算) |
| カフェイン除去率 | 99.7% |
| 粒子のタイプ | 顆粒(フリーズドライ製法) |
| パッケージタイプ | チャック付きのパック |
| 産地 | コロンビア |
インスタントコーヒーをより美味しく飲むテクニック
インスタントコーヒーは手軽さが売りですが、取り扱いにこだわれば、もっと美味しいコーヒーを飲むことができます。
ここでは、美味しく飲むテクニックを紹介します。
「少量のお湯」でしっかり溶かす

インスタントコーヒーはしっかり溶かさないと、粉っぽさを感じてしまい、味わいが台無しになります。
そこで、必要量のお湯を一気に入れるのではなく、少量でまず粉をしっかり攪拌し溶かしてから、全量のお湯を入れましょう。
冷めないうちに飲む
コーヒーは、冷めると酸味が強くなってきます。
その変化も楽しめるという人は問題ありませんが、酸味が苦手な人は、あまり長時間放置せず、暖かいうちに飲み切ってしまう方がおいしく飲めます。
濡れたスプーンを絶対に入れない

インスタントコーヒーを計量する時は、必ず乾いたスプーンを使いましょう。
少しでも水気があると、容器の中に湿気がこもってしまい、粉が固まったり、風味の劣化につながったりします。
フタは「縁」を残して密閉性をキープ


ビンタイプのインスタントコーヒーのフタは、中をくりぬいて、縁をはがさないようにしましょう。
一見、雑な開け方に見えますが、この方がフタを絞めた時に、ビンの縁が平面同士で密着するので密閉率が上がります。
ただ商品によっては、はがした跡が残らずに、キレイにはがせるタイプのフタもあります。
そのような商品は、全部剥がすことが推奨されている場合もあるので、商品説明をよく読みましょう。
まとめ:自分にぴったりのカフェインレス(デカフェ)で豊かなコーヒライフを!

最後に、今回のカフェインレスのインスタントコーヒーの飲み比べの検証をまとめます。
- 本格的なコーヒーが飲みたいなら「マウントハーゲン」
- 酸味派の人は、「ブレンディ」か「ムソー」
- カフェイン除去率なら「INIC」
- バランスの良い味わいなら「キーコーヒー」「UCC」「ネスカフェ」「KREIS」
カフェインレスのインスタントコーヒーは、単なる代用品ではなく、夜のひとときや健康を気遣う毎日を豊かにしてくれる「賢い選択肢」です。
今回のレビューを参考に、あなたにとって最高の「カフェインレス」を見つけてください。
