みなさんは、コーヒーの味に何を求めていますか?
大きく分けると、甘み、苦み、酸味の3つの要素があると思います。
私は、この3つの要素それぞれに良さがあって、これが一番好き!と言いきれるものはありません。
ただ、今回紹介するヒロコーヒーさんの「フルッタ ケニア」は、酸味という項目においては、最高峰の味であることを先に断言しておきます。
この銘柄、人気なようで私が購入した時も残り80gしかないところを何とか、入手することが出来ました。
そして飲めばわかります。 この豆が売り切れている理由が。
ということで、今回はヒロコーヒー 「フルッタ ケニア」 をレビューしていきます。
ヒロコーヒー フルッタ ケニア 飲んでみたレビュー


ヒロコーヒーさんでは「カフェドフルッタ」というシリーズで、コーヒーをフルーツのように味わうことをテーマに、「酸味」に注目したコーヒーを提案されています。
この「フルッタ ケニア」はその中の一つで、ケニアのミネラル分の多いアルカリ土壌によって、柑橘系のジューシーな酸味が表現されています。
豆を見てみると、そのコンセプト通りやや浅煎りのシナモンローストぐらいの焙煎度で、ハンドミルで挽くとそのカリカリとした固さがしっかり感じられました。
また、豆の状態でもすでに柑橘系の爽やかな風味を感じられました。
豆でこれですから、きっと液体になった時はすごい味になることが想像できます。
豆の詳細情報
生産国:ケニア
地域:キリニャガ
農園または母体名:Kabare組合Kiangothe Coffee Factory
標高:1800m~1900m
品種:SL34
精製:ウォッシュ
乾燥:天日乾燥
飲んでみた感想、レビュー

口にしてまず驚いたのが、その味です。
おそらく目隠しで飲んだら、ホットオレンジ?ホットレモン?かと疑うくらいに、コーヒーの味とは思えないジューシーな味です。
こんなにド直球で酸味が強く出ているコーヒーは、初めてと言ってもいいくらいです。
このブログでは、初めての酸味10点を付けさせてもらいます。
で、ここで勘違いして欲しくないところは、「すっぱい」というイメージは全くないということです。
これはオレンジジュースをすっぱいと評することがあまりないのと同じで、この濃厚で上質な酸味は「すっぱい」ではなく「味が濃厚でおいしい」に紐づいていく酸味です。
ヒロコーヒーさんのサイトでは「ピンクグレープフルーツ」とも書かれていますが、確かに人によってはグレープフルーツっぽく感じる人もいると思います。
舌の上で転がすほど、酸味が豊かに表情を見せてくれるので、口の中でちびちびと少量ずつ味わいながら、楽しむのが向いてるかもしれません。
ヒロコーヒーさんは、大阪兵庫を中心に展開されているコーヒー屋さんで、大阪駅にも店舗があるので、ぜひ近くを通り過ぎた時は「フルッタ ケニア」をお手に取ってみてはどうでしょうか?


レビュー時の抽出方法
豆 20g 中細挽き
お湯 230ml (93度)
ハリオ V60透過ドリッパー
- 30mlで30秒蒸らし
- その後、70ml、110ml、150ml、190ml、230mlと、お湯を注ぐ
- 落とし切る(蒸らし込みで3分程度)