これは冒頭に言うことじゃないのかもしれませんが、ペットボトルコーヒを飲むときは、よく冷やして氷を入れて飲んでください。
絶対にです!
検証の中で、常温で飲んだり、冷やして飲んだりいろいろ試しましたが、冷やしてかつ氷も入れている状態がもっともおいしく感じられました。
ちなみに今回は、無糖(ブラック)だけで、味の比較検証を行っています。
これは糖分が含まれると豆本来の味が分からなくなり、また糖分の量によっても味の感じ方が大きく変わってしまうためです。
コーヒー本来が持つ「味」にだけ、純粋にフォーカスした意義のある比較検証にしたいと考えました。
これによって「加糖」や「微糖」を好む人にも、コーヒーとしての味を参考にしていただける思っています。

私はコーヒーインストラクター2級で、コーヒー器具メーカーハリオの情報と、コーヒーに関する知識や新情報をお届けしている者として、自分の正直な気持ちで比較検証していきます。
それでは、よろしくお願いします!
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ペットボトルコーヒーを買う時のポイント
ボトルコーヒーの味の比較に入る前に、みなさんにもボトルコーヒーを買う上で、知っておくとおトクな情報を、先に紹介させてもらいます。
コーヒーには、豆の成分量の表記ルールが定められており、これを知っておくだけでもボトルコーヒーを選ぶ基準を持つことが出来ます。
またアイスコーヒーの味に、自分は何を求めているか? まずは一度自分に問いかけてみることをおすすめします。
知識を付けて、かつ自分の好みも知ることが、おいしいボトルコーヒーに出会う最短ルートです!
ペットボトルコーヒーの表記に関する豆知識


市販で売られているコーヒーには、大きく分けて3つの表記があります。
それが「コーヒー」「コーヒー飲料」「コーヒー入り清涼飲料」です。
これらは、コーヒーの生豆をどれだけ使用しているかで区別されています。
コーヒーの表記に関する豆知識
内容量 100g中のコーヒー生豆換算において、
「コーヒー」→ 5g以上のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
「コーヒー飲料」→ 2.5g 以上5g未満のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
「コーヒー入り清涼飲料」→ 1g以上 2.5 g未満のコーヒー豆から抽出又は溶出したコーヒー分を含むもの
つまり、より本格的な味わいを求めるのであれば「コーヒー」と表記された商品を選ぶことが、重要になります。
ただし、「生豆を多く使っている=絶対においしい」、というわけもなく、コーヒーは甘み、酸味、苦み、コクといったバランスで好き嫌いが分かれます。
また、この記事で取り上げる商品の中には「液体コーヒー」という表記のものもあります。
これは、ネスレさんのネスカフェのボトルコーヒーにこの「液体コーヒー」の表記があります。
ということで気になったので、実際にネスレさんに問い合わせたところ以下のようなことが判明しました。

「液体コーヒー」って何か、ネスレさんに問い合わせてみました!!
ネスレは、全日本コーヒー公正取引協議会に属していないため、それらの表記とは違う別の「液体コーヒー」と表記している。
生豆使用量も公表していないため、使用量は答えられない。
とのことでした!
こうしてみると、他メーカーにならって表記していないからマズいんじゃないか?という疑いがあるかもしれませんが、とんでもないです。
のちのレビューでも言及しますが、ネスカフェのボトルコーヒーはコクと旨味があって、とてもおいしいことは確かです。
ペットボトルコーヒー(アイスコーヒー)の味の種類を知る
ペットボトルコーヒーは、当たり前ですが冷蔵庫で冷やして飲むアイスコーヒーです。
つまり、自分がアイスコーヒーとしての味の方向性に何を求めているかを知ることがとても重要です。
ちなみにアイスコーヒーの味の方向性は、大きく3つに分けられると思っています。

ここで、ある程度の自分の味の方向性を決めておけば、この後紹介するペットボトルコーヒーの中で、間違った味の選択をする可能性は低くなりますよ!
おすすめのペットボトルコーヒーレビュー8選

今回、ペットボトルコーヒーの味の比較レビューにあたっては、以下の4つの項目を5段階で評価していきます。
今回の比較で使う評価項目(★5段階評価)
- 甘み ☆☆☆☆☆
- 苦み ☆☆☆☆☆
- 酸味 ☆☆☆☆☆
- コク ☆☆☆☆☆
ちなみに「コク」という表現は、人によってやや解釈のブレがあることが多いです。
そのため、この記事上の「コク」の定義は、「後味が強く残るか、味そのものが濃いか」を基準に評価します。
サントリー ボス ホームカフェ 無糖
「サントリー ボス ホームカフェ」は、ボトルコーヒーの中では珍しく2Lの大容量タイプです。
飲んだ印象としては、味がとてもあっさりしているように感じました。
これは人によっては「薄い」と感じられて物足りない人もいると思います。
「クリア抽出製法」「深煎り・雑味なし」を謳っているので、コンセプトとしては間違っていないのでしょう。
大容量ということもあり、毎日のようにがぶ飲みしたい人には、このあっさりさが合うかもしれません。


表記分類 | コーヒー飲料(ベトナム、インドネシア) |
内容量 | 2000ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 0kcal タンパク質 0g 脂質 0g 炭水化物 0-1.6g 糖類 0g 食塩相当量 0.08g |
サントリー ボス ホームカフェ 無糖
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★☆☆☆☆
- コク ★☆☆☆☆
キーコーヒー KEY DOORS+ リキッドコーヒー 無糖
「キーコーヒー KEY DOORS+ リキッドコーヒー 」 は、日本の天然水を使ったボトルコーヒーです。
製造番号の「+KH」が白州の天然水で、「+KA」が阿蘇の天然水を使用していると書かれていました。
地域によって流通しているものを変えているのでしょうか。
こういうこだわりは好きです。
ちなみに私が飲んだものは「+KH」が白州の天然水でした。
味は、キリっとした苦みを一番に感じました。
ほろ苦い香りと風味が鼻から抜ける感じは、本格的なアイスコーヒーというイメージです。
適度に甘みと酸味も感じられておいしかったです。


表記分類 | コーヒー |
内容量 | 1000ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 4kcal タンパク質 0.2g 脂質 0g 炭水化物 0.7g 糖類 0g 食塩相当量 0.03g |
キーコーヒー KEY DOORS+ リキッドコーヒー 無糖
- 甘み ★★☆☆☆
- 苦み ★★★★★
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★★☆☆
ネスカフェ ゴールドブレンド 無糖
「ネスカフェ ゴールドブレンド 」は、「液体コーヒー」と表記されていて、生豆使用量が分かりません。
ただし飲んだら分かるのですが、コーヒー豆が持つコクや旨味をしっかりと感じることが出来るので、決して使用量が分からないからと言っておいしくないということはありません。
メーカーの説明には「厳鮮アロマキープ製法」によって、香りを閉じ込めて酸素にもあまり触れさせていないとのことなんですが、本当にそれを忠実に表現したような味で、コーヒー豆の豊かな風味とクリアな後味で、検証中も何度でも口にしたくなるような中毒性がありました。
全体的には甘さがベースになっていて、誰でも飲みやすくそれでいてコクもある優等生な味だと思います。


表記分類 | 液体コーヒー |
内容量 | 900ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 6kcal タンパク質 0.3g 脂質 0g 炭水化物 1.2g 糖類 0g 食塩相当量 0.02-0.10g |
ネスカフェ ゴールドブレンド 無糖
- 甘み ★★★★☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★★☆☆
ネスカフェ エクセラ 無糖
「ネスカフェ エクセラ」は、上で紹介した「ゴールドブレンド」商品の下位モデルような位置付けだと感じました。
「ゴールドブレンド」と違って、カロリーゼロを謳っており、全体的な味の印象はあっさりめです。
ただ「ゴールドブレンド」が持っている旨味や風味は、わずかながら感じることが出来るので、普通においしいです。
あっさりめなのでがぶ飲みしやすく、価格もこちらの方が安価なので、夏のデイリーユースにはこちらの方が最適かもしれません。


表記分類 | 液体コーヒー |
内容量 | 900ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 0kcal タンパク質 0g 脂質 0g 炭水化物 0.7g 糖類 0g 食塩相当量 0.02-0.10g |
ネスカフェ エクセラ 無糖
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★☆☆☆☆
- 酸味 ★★☆☆☆
- コク ★★☆☆☆
味の素AGF ブレンディ ボトルコーヒー
「味の素AGF ブレンディ ボトルコーヒー」は、味の素AGFが1988年から販売する30年以上のロングセラーとなっているペットボトルコーヒーです。
「ブレンディ~♪ ボトルコーヒー♪」というCMソングを聞いたことがある方も多いと思います。
味の方は、コーヒー本来が持つコクと旨味がしっかりと感じられる、まさにロングセラーの理由が分かる味になっています。
無糖ですが、コーヒー由来の甘さがしっかり引き立っているので、ブラックが苦手な人でもこれは飲めるのではないかとおもいます。
「コーヒー」表記どおり、まさにコーヒー豆から抽出されたことを味覚でしっかり感じられます。
メーカーではカフェオレとも相性がいいことを謳っていますが、これは本当にその通りで、コーヒーのコクがしっかりあるのでミルクと混ざっても、決して牛乳の風味にコーヒーが負けずに、しっかり存在感を保ったままカフェオレとして楽しむことが出来ます。


表記分類 | コーヒー |
内容量 | 950ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 5kcal タンパク質 0.3g 脂質 0g 炭水化物 0.9g 糖類 0g 食塩相当量 0.06g |
味の素 ブレンディ ボトルコーヒー
- 甘み ★★★★☆
- 苦み ★★☆☆☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★★★★
コカ・コーラ ジョージア 深み焙煎贅沢ブラック
「コカ・コーラ ジョージア 深み焙煎贅沢ブラック」は、猿田彦珈琲が監修しているペットボトルコーヒーです。
「深み焙煎」とある通り、苦みや渋みがしっかり感じられる味になっています。
後になるにつれて酸味が引き立ってくるのも特徴ですが、全体的なコクはそこまでなく、あっさり飲める印象を持ちました。
適度に苦みを感じたい人には、おすすめだと思います。


表記分類 | コーヒー(ベトナム) |
内容量 | 950ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 0kcal タンパク質 0g 脂質 0g 炭水化物 0.6g 糖類 0g 食塩相当量 0.04g |
コカ・コーラ ジョージア 深み焙煎贅沢ブラック
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★★★★☆
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★☆☆☆☆
UCC 職人の珈琲 無糖
「UCC 職人の珈琲」は、ドリップバッグなどで売られている人気シリーズのペットボトルコーヒー版です。
味は、かなりあっさりとしていて薄く感じます。
しいてあげるとするならば、甘さがメインで感じられました。
天然水を使っており、クリアで透明感のある味が好きだったり、デイリーユースのがぶ飲み用ならちょうどいいあっさり感かもしれません。


表記分類 | コーヒー飲料 |
内容量 | 900ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 0kcal タンパク質 0g 脂質 0g 炭水化物 0.6g 糖類 0g 食塩相当量 0.001~0.08g |
UCC 職人の珈琲 無糖
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★☆☆☆☆
- 酸味 ★★☆☆☆
- コク ★☆☆☆☆
スジャータ ホテルレストラン仕様コーヒー 無糖
「スジャータ ホテルレストラン仕様コーヒー」は、マンデリンを30%配合した、本格的なボトルコーヒーです。
味はこれぞマンデリン!といったしっかりと苦みとコクが感じられる味です。
昔の喫茶店のアイスコーヒーを思い出すような、ガツンとくるキレのある味やコクを求めているのなら、この商品はピッタリだと思います。
価格は今回紹介した商品の中では比較的高い方かもしれませんが、マンデリンの深煎り好きの人なら一度くらいは飲んでみる価値はあると思います。
メーカーの説明に酸味は抑えめとありますが、そもそも他の比較商品に酸味が強いものが少ないので、相対的に酸味はある方だと思います。


表記分類 | コーヒー(マンデリン30%) |
内容量 | 1000ml |
栄養成分表示 (100mlあたり) | エネルギー 5kcal タンパク質 0.4g 脂質 0g 炭水化物 0.5~0.9g 糖類 0g 食塩相当量 0.01g |
スジャータ ホテルレストラン仕様コーヒー 無糖
- 甘み ★★★☆☆
- 苦み ★★★★★
- 酸味 ★★★☆☆
- コク ★★★★☆
ペットボトルコーヒーをもっと楽しむアレンジドリンク
ペットボトルコーヒーは、もちろんそのまま飲んでもおいしいですが、ちょっと手を加えるだけで、おいしいアレンジドリンクが完成します。
暑い夏にこそ、味に変化を加えることで、またリフレッシュした気分でボトルコーヒーを楽しむことができます。
ここでは、代表的なアレンジドリンクを紹介します。
ミルクで割ってカフェオレ

ペットボトルコーヒーを使った一番定番のアレンジレシピが、カフェオレだと思います。
カフェオレにするペットボトルコーヒーは、苦みやコクがしっかりしたものを選ぶと、より味が引き締まった深みのあるカフェオレが作れると思います。
割合はお好みですね。
これはもう人それぞれの好みなので、私がとやかく言うことはありません。
炭酸で割ってコーヒートニック

コーヒーを炭酸で!?と驚く人もいると思いますが、これは例えば昔からエスプレッソを炭酸にかけて飲んだりするように、昔からコーヒーと炭酸は意外と一つの文化として好まれています。
で、これは私のやり方なんですが、フレーバー入りの炭酸で割ることで、爽やかな味がより広がって美味しく感じられるのでおススメです。
よくあるレモンフレーバーの炭酸で割るだけで、十分に爽やかさがアップしておいしく作ることが出来ますよ!
おすすめのペットボトルコーヒーまとめ
ということで、国内の主要メーカーから出ているボトルコーヒー8種類を比較しました。
最後におさらいとして、8種を3つの味の方向性に大別してまとめます。
みなさんの夏のお気に入りのペットボトルコーヒーは見つかったでしょうか?
夏バテでぐったりした気分でも、キンキンに冷やしたボトルコーヒーで気分転換すれば、きっと一日の生産性も上がって、QOLの向上にも役立つと思います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!