ハリオスイッチ使い方完全ガイド

ハリオ製品レビュー

ハリオ スイッチ 使い方完全ガイド サイズ、レシピ、改造まで解説!

ハリオのスイッチは、浸漬式ドリッパーとしておすすめのアイテムです。

浸漬式の特徴は、お湯に漬けた後、決めた時間に抽出するだけで、誰でも簡単に毎回同じ味を再現できることです。

スイッチはその味の再現性の手軽さを保ちながら、挽き目や時間を試行錯誤することで、いろんな抽出のアプローチが可能になっています。

この記事では、スイッチのおすすめのレシピ、購入の際のサイズに関する疑問をすべて払拭し、巷で言われているスイッチの改造に関しても解説します。

また、よく比較で語られるクレバードリッパーとの違いや、スイッチにしかできないことにも触れていきます。

この記事さえ見れば、スイッチのすべてが分かるように簡潔にまとめたので、ぜひ購入やレシピの参考にしてください。

※本記事はアフィリエイトプログラム(Amazonアソシエイト含む)を使用しています。 
※商品画像は HARIO 株式会社様より使用許諾を得ています。

ハリオ 浸漬式ドリッパー スイッチとは?

ハリオ 浸漬式ドリッパー スイッチは、通常の透過式のドリッパー下部の抽出口をふさぐことで、フレンチプレスのような浸漬式抽出ができるドリッパーです。

スイッチを押すことで下部の抽出口が解放される仕組みのため、自分の好きな時間までコーヒー粉を漬け置くことができます。

フレンチプレスと違い、ステンレスでなくペーパーフィルターで濾されることで、スイッチにしか出せない浸漬式の味が生まれるのが特徴です。

フレンチプレスは、ステンレスで濾すため、コーヒーエキスが凝縮されるのが魅力ですが、その分細かい微粉がステンレスを抜けて液に混ざり、飲んだ時にざらつきを感じることが大きなデメリットでした。

その点、スイッチはエキスの濃縮度は劣るものの、ペーパーフィルターで濾すため、浸漬式の抽出液の濃厚さを保ちつつクリーンな口当たりを実現した新しい浸漬式の形と言えるでしょう。

スイッチのおいしい淹れ方のレシピ

ハリオ公式が推奨しているレシピを紹介します。

  1. ペーパーフィルターをセット
  2. コーヒー粉20gをいれる
  3. スイッチがフタされていることを確認
  4. お湯240mlを一気に注ぐ
  5. 2分間漬け置く
  6. スイッチを押し開放する

これはあくまでスタンダードな基準です。
ここから浸漬時間や挽き目などを調節し、自分の中のベストな味に近づけていくことがスイッチの醍醐味だと思います。

スイッチのおすすめの挽き目

スイッチのおすすめの挽き目は、ハンドドリップと同様に中細挽きがおすすめです。

それはハンドドリップと同じにすることで、どのような味の違いがあるのかを自分で理解することができるからです。

ハリオ公式のレシピでも中細挽きを推奨しています。

基本的にフレンチプレスのような浸漬式は、最後に一気に抽出するため、挽き目が細かくてもドリップ速度に影響を与えない特徴があります。

最後の抽出が遅くなり冷めるようであれば、漬け置き時間を短くすればいいので、ハンドドリップより少し細かい挽き目にして、濃く抽出するレシピにチャレンジするのもおススメです。

粕谷哲さんが考えるスイッチのレシピ

粕谷哲さんが考えたスイッチにしかできないレシピを紹介します。

このレシピは、序盤は透過式で美味しいコーヒーエキスを抽出し、後半で浸漬式でまろやかな味を引き出すというユニークなものです。

分かりやすく手順をまとめましたので、みなさんもぜひスイッチにしかできない唯一無二のレシピにチャレンジしてみてください。

粕谷哲さん考案のレシピ

用意するもの

コーヒー粉 20g
お湯280g    93℃

手順

  1. ペーパーをセットし湯通し(リンス)をする
  2. コーヒー粉をセットする
  3. スイッチのフタは開放しておく(透過式に)
  4. 0~30秒で60gのお湯を投入
  5. 30~60秒で120gまでお湯を投入
  6. ここでドリップケトルに水を入れてお湯を70℃あたりまで落とします。
  7. 1:15秒あたりでスイッチのフタを閉じる(浸漬式に)
  8. 280gまでお湯を注ぎきる
  9. 1:45秒になったらフタを開ける
  10. 液体が落ちきるのを待つ
  11. 3分以上経っても落ちないようなら無理して全部落とし切る必要はない(冷めるため)

途中で低温の浸漬式に切り替えることで、コーヒーの苦み成分を出さないようにしているため、甘みが強調されまろやかになります。

低温で抽出するため、出来上がりが少し低い温度になるため、カップをよく温めておくのが秘訣です。

あらかじめ、どれくらいの水を足せば70℃まで温度が下がるのか、下調べしておくとスムーズに抽出ができます。

スイッチのサイズは200と360どっちがいい?

ハリオのスイッチには2つのサイズがあります。

出来上がり量によってサイズを決めるのがベストです。

普段、自分が飲んでいるコーヒーの液体量を一度測ってみて、それに近いサイズを選びましょう。

出来上がり量サイズ
浸漬式ドリッパースイッチ
SSD-200-B
200ml幅 118 × 奥行 115 × 高 133 mm 
浸漬式ドリッパースイッチ360
SSD-360-B
360ml幅 130 × 奥行 115 × 高 215 mm

もちろん、大は小を兼ねるので大きい方を買っておけば、心配は無用ですが、それだけかさばって重くなり、取り扱いやすさを損なうので適切なサイズ選びをおすすめします。

200サイズは改造で容量アップできる!

スイッチの200mlの小さい方のサイズを買ったけど、思ったより小さくて、コーヒーの量も少なく感じて、失敗しちゃったなという方にとっておきの裏技があります。

実は200mlサイズのスイッチは、少し改造することで360ml同等の大きさに容量をアップすることができます。

改造に必要なアイテムは、V60耐熱ガラス透過ドリッパー 03 です。

なんとこのガラスドリッパーのガラス部分だけを取り出して、スイッチのドリッパーとしてはめ込むことができます。

V60耐熱ガラス透過ドリッパー 03が、ちょうどスイッチ360mlサイズと同じくらいなので、これで200mlサイズのものでも360mlと同様の量のコーヒーが淹れられるようになります。

スイッチで使えるペーパーフィルターは?

ハリオのスイッチは、V60用のペーパーフィルターが使えます。

スイッチのサイズによって、対応するペーパーフィルターが違います。

スイッチ 200ml → ペーパーフィルター 02
スイッチ 360ml → ペーパーフィルター 03

公式公認!?ハリオのスイッチは改造できる!

先ほど紹介したサイズ変更の改造は、非公式の改造ですが、次に紹介する改造は、ハリオ公式がほぼ推奨している改造例です。

MUGENスイッチ

V60 MUGENドリッパーのドリッパー部分をスイッチと入れ替えることで、MUGENスイッチを作ることができます。

なぜこのような改造が生まれたのかというと、スイッチのドリッパーがガラスで結構重たいからです。

どうせなら、少しでも取り回しやすいようにと考えられたのがMUGENスイッチ。

MUGEN ドリッパーは樹脂性なので軽くて、円すい部分だけをキレイに取り外せるので、スイッチにぴったりとはまります。

カラーも黒で、スイッチ下部のシリコン部分とマッチしていて、もともとそういうデザインだったかと思うほど合っています。

また、ハリオ公式もその需要に気付いているのか、AmazonではスイッチとMUGENドリッパーがセット販売されています。

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お茶スイッチ

スイッチにあるアイテムを一つ加えることで、簡単にスイッチでお茶が作れるようになります。

そのアイテムは、エコフィルターダンクです。

エコフィルターダンクとは、ステンレス製のドリッパーで、スイッチの上に被せることで、お茶を抽出することが可能になるアイテムです。

ペーパーフィルターでお茶を濾すこともできなくはないのですが、お茶本来の風味がペーパーで損なわれてしまうため、美味しくお茶を作るには、このようなステンレスフィルターが必要になります。

現在品切れのようですが、この商品に限らず同様のステンレスフィルターがあれば代用は可能だと思います。

スイッチと同じ浸漬式のクレバーとの違いは?

スイッチを語る上で、避けては通れないのがクレバードリッパーです。

クレバードリッパーとは、アメリカのAbid社が制作した浸漬式のドリッパーで、浸漬式ドリッパーの歴史で言うと、クレバードリッパーの方が古くからあります。

簡単に違いをまとめておきます。

ハリオ スイッチAbid クレバー
形状円すい扇形
上部のフタなしあり
サイズごとの出来上がり量200ml
360ml
Sサイズ 210cc
Lサイズ 400cc
抽出開始の方法スイッチを押すサーバーにセットする
普通のドリッパーとして使える?使える使えない

ドリッパー機能も併用して使いたいならスイッチ一択です。

またレシピの項目で紹介した、粕谷哲さん考案のレシピはクレバーでは実現できません。(無理やりできなくはありませんが)

それ以外に関しては、そこまで大きな違いはないので、デザインや自分のライフスタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。

ハリオ スイッチの商品ラインナップのすべて

ここでは、ハリオのスイッチシリーズで現在展開している商品ラインナップをすべて紹介します。

お好みのデザインが見つかると幸いです。

有田焼 セラミック スイッチ

有田焼を使用したセラミック製のスイッチです。

カラーは白で、サイズは出来上がり量200mlの小さい方のみとなります。

ガラスとはまた違って真っ白なカラーが、家のインテリアや家具によってはこちらの方がデザインとして合う人もいると思います。

機能に関する違いはないので、ライフスタイルに合わせて選びましょう。

坂口憲二さんコラボ スイッチサンライズ

元俳優で、焙煎士として活躍中の坂口憲二さんが運営する焙煎所「The Rising Sun Coffee」とのコラボモデルです。

九十九里浜のサンセットビーチをイメージした、趣のあるグラデーションカラーはとってもオシャレです。

シリコン部分が砂のような色になっているのもそのようなコンセプトでデザインされています。

サイズは出来上がり量200mlの小さい方のみとなります。

陶磁器の老舗「たち吉」コラボ スイッチ

陶磁器の老舗ブランドである「たち吉」さんとのコラボデザインです。

和風のデザインとコーヒー文化の掛け算は、今までありそうでなかったので斬新です。

デザインは「丸紋祥瑞」「鳥獣戯画」「扇面散らし」の3種類があります。

サイズは出来上がり量200mlの小さい方のみとなります。

このモデルは、通常のガラスや有田焼が500gなのに対して、370gと少し軽量化されているのも大きな特徴となります。

お茶と紅茶用のスイッチ「ラルゴ」もある

ハリオのスイッチには、兄弟のようなモデルがあるのを知っていますか?

スイッチがコーヒー専用の浸漬式ドリッパーなのに対して、お茶や紅茶を入れることを専門とした「ティードリッパー ラルゴ」というモデルがあります。

ラルゴには「ティードリッパーラルゴ」と「ティードリッパーラルゴ35」と2つのサイズがあります。

構造や仕組みはほぼスイッチと同じですが、茶葉を越すためのステンレスフィルターがあり、スイッチと違いペーパーではなくこのステンレスフィルターを通って抽出されます。

受けのサーバーに氷を入れておくことで、アイスティーとして楽しむこともできます。

スイッチの部品が故障したけど交換パーツは売ってる?

ハリオではスイッチの、樹脂製のスイッチと、ガラスドリッパー(200mlサイズのみ)と、ステンレス球は、別売りで購入することができます。

割れたり、なくなった場合は、本体を買うより部品だけ買った方が安いのでおススメです。

スイッチの洗い方は?食洗機OK?

スイッチは食洗機OKです。

ガラスのドリッパー、台座のシリコンゴム、スイッチの樹脂、ボールのステンレスとすべての部品が熱湯に耐えることができます。

もちろん別カラーモデルの有田焼のセラミック製のものも食洗機対応です。

食洗機を使う場合に気を付けたいのが、お湯が溜まらないようにすることです。

スイッチがフタされていると洗浄水が溜まって、正しく洗えません。

適度に分解するか、角度に気を付けましょう。

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