ブルーボトルコーヒー。
名前はよく聞くけど、ブルーボトルって実際どうなの? おいしい?
そもそも、どんなお店なの? なんでブルーボトルって名前なの?
有名なコーヒーショップでありながら、接点のない人からすれば、疑問だらけで頭の未知数メーターが振り切っているであろうブルーボトル。
今回は、そのブルーボトルコーヒーの「スリー・アフリカズ」というブレンド豆のレビューをしていきます。

ブルーボトルの名前の由来や、お店の発祥や起源に関しても少し触れますので、気になる方は豆知識と思って読んでもらえたら嬉しいです!
ブルーボトルコーヒーとは

ブルーボトルコーヒーは、2002年、アメリカのサンフランシスコで創業したコーヒーショップです。
創業者のジェームス・フリーマンは、一杯ずつお客さんに提供する日本の喫茶スタイルに影響を受け、自身のお店でも「すべて注文を受けてからお客様ひとりひとりのために作る」スタイルで、地元のコーヒー好きから人気を博しました。
当時アメリカでは、スターバックスなどの軽い味わいのアメリカンコーヒーが主流の「セカンドウェーブ」に対し、より豆の個性や焙煎・抽出へのこだわりを重視する「サードウェーブコーヒー」という新しい潮流が生まれ始めていました。
ブルーボトルコーヒーはその代表的存在として、産地・鮮度・抽出の透明性を大切にし、職人的な一杯を提供することで「コーヒーを味わう文化」を広めていきました。
「ブルーボトル」という名前は、1683年、ウィーンを包囲したトルコ軍を撃退した際、英雄フランツ・ゲオルグ・コルシツキーがトルコ軍が置いていったコーヒー豆を見つけ、それを使ってヨーロッパ初のコーヒーハウス「The Blue Bottle」を開いたことに由来しています。
2015年には、強く影響を受けた日本に海外初の一号店をオープンし、そこからはアメリカ、日本、韓国、香港を中心に100店舗近くを有する人気コーヒーチェーンとなっています。
ブルーボトルコーヒー「スリー・アフリカズ」


今回レビューするのは、ブルーボトルコーヒーの「スリー・アフリカズ」。
名前の通り、アフリカの3種の豆をブレンドしたものです。
生産国には「エチオピア」「ルワンダ」の表記、どちらもスペシャルティコーヒー界隈では人気で定番の生産国です。
袋を開けた瞬間から華やかなベリーやシトラス系のフレーバーが、鼻の奥にまでギューッと立ち込めてきました。
焙煎度は、ミディアムローストくらいの中浅煎りです。
飲んでみた感想、レビュー


まず口にして感じたのは、豆から感じ取れた強めのフレーバーは、実際の液体で味わうと大分抑えめに感じられたことです。
ベリーやシトラス系の酸味がメインにいることは確かなんですが、どこか落ち着きのあるボディも感じられます。
これは、ブレンドによる作用だと思います。
公式サイトには「チョコレートのような」という表現が使われていましたが、私の口にはそのような甘さの風合いは、あまり感じませんでした。
むしろ、ワインのような複雑なニュアンスや、麦茶のようなちょっとした渋みなど、さまざまなフレーバーが見え隠れしていて面白いなと感じました。
舌の上で転がして味わう系の味です、これは。
転がすたびにいろんなニュアンスが顔を出してくるので、受け手の想像力を掻き立ててくる複雑さをまとっています。
ちょっと冷めてから飲んでも、また印象が変わるので、飲むたびに印象が変わるとても面白い味わいになっていると思いました。
レビュー時の抽出方法
豆 17g 中細挽き
お湯 230ml (93度)
ハリオ V60透過ドリッパー
30mlで30秒蒸らし
その後、70ml、110ml、150ml、190ml、230mlと、お湯を注ぐ
落とし切る(蒸らし込みで3分程度)