ハリオ ALPHA DRIPPER TRITAN レビュー!特徴とV60との違いを比較

ハリオ製品レビュー

ハリオ ALPHA DRIPPER TRITAN レビュー!特徴とV60との違いを比較

2025年、日本でも発売が始まった「HARIO ALPHA DRIPPER TRITAN(アルファドリッパー トライタン)」。

ハリオといえば円すいドリッパーの定番「V60」が有名ですが、このアルファドリッパーはHARIO台湾が開発したオリジナルのドリッパーです。

複雑なリブ構造や、トライタン樹脂を贅沢に使った肉厚設計など、従来のV60とは異なる特徴を持ち、抽出時の味わいにも違いが出ます。

コーヒーインストラクター2級の目線から、ALPHA DRIPPERの特徴や素材のこだわりを詳しく解説し、実際にV60と比較した味の違いもレビューしていきます。

「ALPHA DRIPPER」は、HARIO台湾開発の円すいドリッパー

「ALPHA DRIPPER」のパッケージ
洗練されたパッケージデザイン
洗練されたリブデザインがパッケージにもある

「ALPHA DRIPPER」(アルファドリッパー)は、日本のコーヒー器具メーカーの「HARIO(ハリオ)」の台湾の関連会社となる「HARIO TAIWAN」で開発された円すい型のドリッパーです。

HARIO台湾は、日本のHARIOの関連会社でありながら、オリジナルドリッパーを製作するという意欲的な会社ですが、今まで日本でそれら製品の取り扱いはありませんでした。

それが2025年、日本のHARIOにおいても取り扱いされるようになり、注目を集めています。

「ALPHA DRIPPER」(アルファドリッパー)は、陶器製のものがすでに台湾で取り扱いがありますが、日本のハリオで取り扱いがあるのはトライタン製の「01」サイズのものだけです。(2025年時点)

またこの「ALPHAドリッパー」に加え、「Flowドリッパー」と呼ばれる平底タイプのドリッパーも日本で取り扱いが始まっています。

「Flowドリッパー」に関しては以下の記事を参考にしてください!

こちらもハリオ台湾開発です!

ハリオ「ALPHA DRIPPER TRITAN」の特徴

「ALPHA DRIPPER」の本体

ハリオの「ALPHA DRIPPER TRITAN」は、円すいドリッパーです。

パッと見ただけでは、よくある円すいドリッパーと似たような機構に見えるかもしれません。

ここでは「ALPHA DRIPPER」(アルファドリッパー)にしかない特徴を解説していきます。

まずは、基本的な商品情報をおさえておきます。

「ALPHA DRIPPER TRITAN」

品番:ADT-01-B
サイズ:幅 119 mm × 奥行 100 mm × 高 82 mm 口径 95 mm
容量:1-2杯用
重量(製品本体):138g
材質:PCT樹脂(トライタン)
原産:国台湾製

独特のリブ形状

「ALPHA DRIPPER」は複雑なリブが特徴
複雑なリブデザイン。凹みでリブが作られるタイプ。

「ALPHA DRIPPER」(アルファドリッパー)の一番の特徴はその複雑な形状のリブです。

ゆるやかなスパイラルを描き、小文字の「h」を幾重にも重ねたようなデザインは、見た目にも美しく洗練されています。

また、このリブは凹向きのリブである事も注目ポイントです。

例えば「V60」のスパイラルリブは、そのスパイラル部分が盛り上がっていることでリブを形成しています。

一方で、「ALPHA DRIPPER」(アルファドリッパー)は、デザイン部分が凹むことで、リブを形成しています。

このタイプは、ペーパーとドリッパーの密着面積が大きく、キレイにペーパーが密着することが多いです。

贅沢にトライタンを使った肉厚設計

「ALPHA DRIPPER」はトライタンの肉厚設計
左がV60で右がアルファ

そして、これは意外と知られていませんが、「ALPHA DRIPPER」(アルファドリッパー)は結構、厚みがあります。

素材は、トライタン製の高級樹脂を使っていて、「V60」と比べてもこの厚みの違いは大きいです。

このため樹脂でありながらも高級感や耐久性を感じられる、安っぽさを全く感じない重厚な雰囲気が漂っています。

またこの厚みは、保温性や外気温に影響されにくいという機能面でも多少のメリットはあると思います。

「ALPHA DRIPPER」と「V60」の違い

「ALPHA DRIPPER」(アルファドリッパー)だけで解説をしていても、その魅力を上手く伝えるのは難しいと感じました。

そこで、「V60(01サイズ)」との構造上の違いと、実際に飲んでみた味の比較もしていきます。

構造の違い

ハリオのアルファドリッパーはV60より若干大きい
アルファの方がやや大きい
ハリオのアルファドリッパーは抽出穴も大きめ
裏から見ると穴の大きさが結構違うことが分かる

まず単純な違いで言うと、「V60」には取っ手がありますが、「ALPHA」にはありません。

これをあって便利と思うか、なくてオシャレと思うかなどは、人それぞれ考え方があると思います。

大きさは、若干「ALPHA」の方が大きいです。

それに合わせて、抽出穴も「V60」より少し大きく設計されています。

また、大きさに違いはありますが、「ALPHA」は「V60」のペーパーの一人用の「01」サイズがピッタリはまる適応サイズになっています。

ハリオのアルファドリッパーは「01」のペーパ推奨
アルファは「01」のペーパーにピッタリ!

味の違い

実際に、「ALPHA」と「V60」を同じ条件で抽出し、味の比較をしました。

動画で比較もしましたので、参考にしていただければと思います。

抽出速度ですが、「ALPHA」の方が抽出穴が大きい分少し速かったです。ただ大きな違いが出るほどではありませんでした。

味の比較は以下の通りです。

V60との味の比較

「V60」
すっきりと軽やかな味わい。酸味よりの味になる。

「ALPHA(アルファ)」
まったりとコクを感じやすい味わい。甘みよりの味になる。

※あくまで個人の意見です。条件やコーヒー粉などによっても異なります

まとめ:ハリオ「ALPHA DRIPPER TRITAN」は、落ち着いた味を手軽に出せる円すいドリッパー

ハリオ「ALPHA DRIPPER TRITAN」は、その洗練されたリブデザインと、贅沢に使った肉厚トライタンによって、素材以上に高級感を感じられる円すいドリッパーです。

味に関しても、円すいドリッパーにしては、しっかり味を出せるタイプで、私個人としても好きなタイプです。

コーヒーはボディをしっかり感じてほっこり落ち着くのが醍醐味!という人におすすめしたいタイプかなと感じました。

ハリオ台湾製作の意欲作、よかったらみなさんの円すいドリッパーコレクションの一つにお迎えしてみてはいかがでしょうか。

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